霧雨ぐらいだった雨が再び叩き付けるような強さになった。
かけるはパーカーを羽織って雨の中をきこきこ走っていた。 当然防水なんかではない。
通りすがりの瑞鶴のシャッター前でブレーキをかける。
ブレーキをかけすぎて後輪からスリップ。バランスを崩しながらも水溜まりに足を叩き付けるようにして停止。
濡れ鼠な瑞鶴猫とはこれいかに。
かけるは慌てて自転車から降りて、ハンカチでふきふき。
主のいない瑞鶴の前での10月の雨の日の出来事。