エピソード1439『ひよこまんじゅう』


目次


エピソード1439『ひよこまんじゅう』

登場人物

来栖せら(くるす・−)
地上に撃墜された天使。
狭淵麻樹(さぶち・まき)
鍼灸術師。医師。
西夜一輝(にしよる・かずき)
紅雀院大学助手。よるるん。

本編

とある残暑の日のベーカリー。来栖と麻樹がテーブルを挟んでいる。

来栖
「ひよこまんじゅう、食べます?」
麻樹
「ああ。これ、どうした?」

二人で思い思いの飲み物片手に、ひよこまんじゅうをかじる。

来栖
「帰省中のよるるんが、とりあえず送ってきたんです」
麻樹
「ふむ。帰省か」
来栖
「んー。なんか、『いびき』で休みで、帰省中らしいです」
麻樹
「いびきで帰省? なんだそりゃ?」
来栖
「よくわかんないです」

わからなくても、とりあえずひよこまんじゅうは可愛い。かわいいひよこまるかじり。

来栖
「そういえば、ひよこまんじゅうは博多が正統で、東京が異端らしいですよ」
麻樹
「…………それを言うなら本家か元祖、だな……」
来栖
「そういう地域もあるらしいですね」
麻樹
「そうとしかいわん」

正統だろうが異端だろうが、とりあえずひよこまんじゅう甘い。

麻樹
「で、ひよこまんじゅうはいいが。本人は?」
来栖
「さあ? でも学校もあるし、すぐ帰ってくるって言ってましたよ」
麻樹
(そもそも何の帰省だ? いびき?)
来栖
「でもまあ、早く帰ってきてくれないと、さすがにひよこまんじゅうとまるぼうろとしろくまだけでは、きついものがあるんですよねえ」
麻樹
(それしか食ってないのか?)「それは人間の主食ではない」

主食にならないひよこまんじゅう。しかし、なら自分で何とかしようとは思わないのか来栖。

来栖
「はやく帰ってきませんかねえ?」
麻樹
「…………そうだな」(いびき……いびき……ったく。帰ってきたら聞いてみるか)

時系列

2000年9月。ある残暑の日の昼休み。

解説

きびき、です。
 これでも親密度はアップしたようらしいです。



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