エピソード1440『とある公務員たちの会話』


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エピソード1440『とある公務員たちの会話』

ちょっとした雑談より

年が明けて2000年、冷え込みの厳しい1月下旬の、吹利県合同庁舎のとある一室にて。

公務員A
「おぉ寒い」
公務員B
「ああお帰り。巡視、お疲れさん」
公務員A
「ただいま。……例の白犬、帰ってきたようだな」
公務員B
「ああ、あの大きな犬か?」
公務員A
「そうそう」
公務員B
「じゃあ、俺たちも当分は楽ができるってもんだ」
公務員A
「あいつがいる間は野良犬どもも鳴りを潜めるしな、恩恵を受けるのはうちの課だけじゃないだろうぜ」
公務員B
「でもすぐどっかへ行っちまうからなぁ(苦笑)」
公務員A
「まあな(笑) 前にしばらくいた後に姿を消したときは、それからしばらく、保健所じゅうが大わらわだったもんな」
公務員B
「野良犬は手に負えなくなるわ、雑霊どもははびこるわ……そこら一帯のパワーバランスをひっくり返してるんじゃないのか?(苦笑)」
公務員A
「そうかも知れんが(笑) あいつがうちの課の心強い味方であることは確かだろう」
公務員B
「まあな」
公務員A
「野良犬狩りに引っかからないように、よく言っておかんとな」
公務員B
「誰にだ? 保健所(うち)の連中にか? 犬にか?(笑)」

解説

吹利県の霊的衛生環境を守る県民の味方、保健所対策2課課員たちの、日常のちょっとした雑談より。魍魎喰らいの仙犬に関する話題です。

時系列

2000年1月下旬。



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