- 伊佐見光(いさみ・ひかる)
- 最近、とってもファジーになった古代の生体コンピュータ。
- 伊佐見由摩(いさみ・ゆま)
- いつも元気いっぱいな、光ファイバー娘。
- 伊佐見優麻(いさみ・ゆうま)
- 最近、ラブラブな超古代文明の皇女の幽霊。
- 伊佐見香奈(いさみ・かな)
- 食欲旺盛な、壁破壊娘。
- 奈々(なな)
- すっかりメイドが板についた、緊急回避ロボット。
- 光
- 「ふむ……こんなものを買ってきたんだが……」
そこには、どこからか買ってきたドリアンがあった
- 由摩
- 「なにこれ?」
- 光
- 「『ドリアン』という果物さ。果物の王様と呼ばれているらしい」
- 優麻
- 「……少し変な匂いがします」
- 光
- 「うむ、匂いに癖はあるらしいが、美味いんだそうだ。 だから、試しに買ってみた」
- 由摩
- 「んじゃあ、早速食べてみようよっ☆」
- 香奈
- 「うんうん、折角だから、食べようっ」
- 光
- 「奈々、切ってきてくれ」
- 奈々
- 「はい、かしこまりましたぁ」
ドリアンを持って、とてとてと台所に小走りに駆けて行く奈々
暫くして……
- 奈々
- 「はーい、みなさんお待ちどう様です(にこっ)」
- 光
- 「おおっ」
- 由摩
- 「わーい」
- 香奈
- 「やったー♪」
- 優麻
- 「食べてみましょうか……」
食べてみようと手始めに、全員、匂いを嗅いでみるが……
- 光
- 「うっ……」
- 由摩
- 「……くさぁい(TT)」
- 優麻
- 「……なんか、腐ってませんか?」
- 香奈
- 「これ……食べられるの?(汗)」
- 光
- 「い、いや……ドリアンは、こういう匂いらしいんだが……」
- 由摩
- 「うー……これじゃ食べられないよぉ……」
- 優麻
- 「でも……折角買ってきたから……一口くらいは食べないと……」
勇気を出して、優麻が一口食べてみる……
- 優麻
- 「(ぱくっ) ……美味しいかもしれません……」
- 光
- 「おお、そうか、なら私も食べてみよう(ぱくっ)」
- 由摩
- 「うー……じゃあ、一口だけ……(ぱくっ)」
- 香奈
- 「ま、まぁ、食べちゃえば、みんな一緒だよね……(ぱくっ)」
光、由摩、香奈は絶句する……
そして、三人はそのまま台所へ駆け込んでいった
- SE
- ジャーーーッ(蛇口から水を出している音)
- 光
- 「(けほけほっ)」
- 由摩
- 「(オエッ)」
- 香奈
- 「(ぐうっ……オエッ)」
- 光
- 「んーむ……確かに、味は悪くないんだが……」
- 由摩
- 「うー……なんか、腐った臭いがぁ……(オエッ)」
- 香奈
- 「『流し台の三角コーナー』みたいな臭いがするよ……(オエーッ)」
ひと息ついて、居間へ戻ってみると
皿に盛られたドリアンを、食べている優麻の姿
- 光
- 「優麻……よく食べられるな……」
- 優麻
- 「折角買ってきたものを、残しちゃいけないし……(はむはむ)」
- 由摩
- 「お姉ちゃん、我慢しないで捨てちゃっていいんだよ。そんなもの……(オエッ)」
- 優麻
- 「でも……食べて食べられないこともないから……(はむはむ)」
- 香奈
- 「もしかしてさー……優麻さんって……ゲテモノ好き?」
- 光
- 「………」
- 由摩
- 「………」
ちょっと引いてしまった、三人……
今日ほど、「香りも味の一つ」なんだなと、再認識した三人であった。
11月中旬のとある日曜日。
光が興味本位で買ってきた「ドリアン」を家族で食べる風景。
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