sf : 語り部通信倶楽部での94/05/27の#188のsfの書き込みよ
:り。
: すっかり忘れていたけど、現在のエビソード作り的なセッ
:ションについて予見していた事が判明しました。
: ずいぶん文体も変わっていたようで、だいぶと手を入れ
:てしまっていますが、内容的には変化ありません。
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TRPG人口は、相変わらず大して増えてはいないようです。
果たして我々はこれからのTRPGをどうしたら良いのでしょうか?
やはりここは、昔のSF同様「浸透と拡散」を目指す必要があるのでしょう。
TRPGをそれと意識しないような状況にまで持っていくのです。もはやタイム
マシンなどが出てくるだけではSFとは呼ばれないように。
そう、他ジャンルとの融合、他ジャンルのTRPG化が重要になるはずです。
TRPGを意識しないでプレイできるようにするために最も有用な周辺領域は、
おそらく近未来の通信技術によるマルチゲームでしょう。
TRPGの多くの魅力を備え、さらに多くの楽しみがあるでしょうから、TRPGよ
りは普及するでしょう。おき変わる、と考えても良いでしょうね。
これにたいするTRPGの優位性は、「人間がマスターをすることによる、抽象
化の度合の高さ」くらいしか残りそうにありません。
真正直にフィールドを移動したりしないで、不必要な部分を思い切り省いて
しまえることだけが、テーブルトークに残された唯一の利点となると思うので
す。
このとき、精細なシミュレーション的ルールは駆逐されるでしょう。……過
去においてボードSLGのほとんどがコンピュータSLGに駆逐されたように。
残るのは、ある程度抽象化された単純なルールだけだと思います。
あと、今でも盛んですけど、TRPGの裾野としてのゲーム小説を私は高く評価
しているんです。「読み物としてのリプレイ」についても。
「読んで楽しめるリプレイ」を読む事で得られる楽しみって、実際にプレイ
する楽しみに似ているような気がするんですよ。私は。
これをもっと「文学的に」洗練したりしてみると……小説というものが変わ
るかもしれません。 (これについては、どうすればよいか分かるくらいなら何
とかして小説家になってますが……)
他にも、NIFTY でも書かれていましたが「物語共作装置」としてのTRPGに可
能性を見ています。
「一定のルールにしたがって、駄弁る」って感じが、TRPGには有りますよね。
この路線ではまだまだいろいろとやれることがあると思います。
たとえば、「ルール」ってのは、何も「判定ルール」である必要はないので
はないでしょうか?
リレー小説を描くときのルールのような語るための「進行ルール」を洗練さ
せることはできないでしょうか?
これは、今までとは全く概念の異なるTRPGとなるかもしれません。
……多くの人は「あれはTRPGではない」と叫ぶかもしれませんが。
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sf : 結構問題提起としては面白いし、このあと実際に私自身
:が語り部を物語を語るルールらしく改変していった事も事
:実です。
: ですが、当時と現在ではいろいろと考え方が変わってき
:てはいるんですよね。
しゅぺる : ここに書いてあったことを、このネットで今まさにやっ
:ているわけですよね。
: 狭間のエピソード作りが順調に進むにつれて、自然とルー
:ル・規約・約束といったものが誰からとなしに自然発生し
:ました。セリフのつけ方がそのよい例だと思いますが。
: これをきっちりとルールとして形作り、なおかつ創作の
:障害とならないようにするにはどうすればいいのでしょう
:か。
: 新しい形のTRPGは、本体セットには「ルール作成ガイド」
:と「創作ヒント集」だけがついているだけなのかもしれな
:い。
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