エピソードのコツ


目次



エピソードのコツ


はじめに

 当ファイルは、ウォーレン大尉による語り部ハミングバードサプリメントの
記述から、エピソード関係汎用の部分だけを抜き出したものです。


エピソードとは?

 TRPGのルールである「語り部」は、その名の通り物語を語ることが出来るシ
ステムです。その語り部の能力を生かして、パソコン通信のようなネットワー
ク上で自分の好きなキャラクターを自由に作り上げ(「語り部」にはポイント
振り分けやダイスによる制約などは全くありません)、そのキャラクターを使っ
て「物語を語る」ことが出来ないでしょうか?
 このようなコンセプトで生まれた創作形式が「エピソード作成」です。
 「エピソード」とは、登場人物の会話で物語を進めていってしまうもので、
劇の台本と言ってしまうと非常に良く分かるかと思われます。普通の小説と違
うのは、会話と、状況が変わった時の少しの説明書き(”……この後、@@に
て”といった感じ)だけで進めていくと言う事です。細かいことを書き並べて
も解らなくなるだけだと思いますので、サンプルのオリジナルエピソードを一
つ作ってみました。
 「はは〜ん、こんな風に作るんだな」という事がわかっていただければと思
います。以下、幾つかの注意事項の後、本文に突入します。


注意事項1:登場人物注意事項

 エピソードには当然登場人物が必要です。語り部のキャラクタシートを元に
エピソードを作っていくのですが(その逆で、エピソード内で派生した人物の
キャラクタシートを作ってもよい)、主人公や話に大きく関ってくる人物以外
は、固有名詞を付けないほうが良く解ります。
 例えば、学校で何の変哲もない日常会話をしている時、友人の名前を「芳子」
「秀樹」「雅浩」などと羅列してしまうと、非常に見難く、主人公クラスのキャ
ラクターの色が褪せてしまいがちです。このような場合は「友人1」「友人2」
といった感じで表現したほうが良いでしょう。
 当ハミング・バード・サプリメントにおいてだと、支援を求めていた戦車部
隊の隊長のおっさんと会話する時などがそうですね。そのおっさんが@@@で、
じつはその後に……などといった伏線を作らず、その場だけ出てくるのであれ
ば、名前をあえてつけずに「戦車兵のおっさん」といった名前で良いでしょう。
 また、登場人物は「キャラクタシートがあるから参照しろ」では、あまりに
も突き放しすぎです。エピソードの最初に「登場人物一覧」などと称して、重
要な登場人物についての説明書きを書いておきましょう。



注意事項2:ト書き注意事項

 基本的にエピソードは会話文だけで進行されます。しかしながら、大きく状
況が変化した場合などや、続きもののエピソードの最初の場合など、数行程度
で構いませんから、そこから読み出しても理解可能なように、ト書きを入れま
しょう。


注意事項3:人物紹介

 エピソードはキャラクター同士の会話がメインであり、そのためバラエティ
に富んだPC(プレイヤーキャラクター)やNPC(ノンプレイヤーキャラク
ター)が出現するでしょう。しかしながら、キャラクター作成の経緯を知って
いる人や出現の由来を知る人ならともかく、作成過程を知らない人が読むとな
るとさっぱりわからなくなりがちです。
 そこで、エピソードを書いた後に文頭に人物紹介を入れましょう。漢字で人
物名、そして()で括って読み、最後に簡単な種別を書くと、見易いかと思わ
れます。また、文中でもセリフやちょっとした動作によって人物の個性を表現
することも心掛けるようにしまょう。

 長いエピソードなどでは、
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人物名	:●○ ★☆ (読み)
紹介	:@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
	:@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

人物名	:●● ■■ (読み)
紹介	:@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
	:@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
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 と言った形式で、より詳しい説明を書くのもよいかと思われます。

       =★=  Written by ウォーレン大尉  =★=


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