しゅぺる・六郎の"Made in Heaven Summite"第三回


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しゅぺる・六郎の"Made in Heaven Summite"第三回

放映:ンHK

特別編:観楠裁判

	数々の嫌疑がかけられている湊川観楠であるが、このほど
	彼はついに謎の紳士(H氏)による告訴を受け、当番組に
	喚問されたのであった。……裁判の方式は陪審員制度を取る。
	すなわち、リスナーのみなさんに陪審員となっていただく。
	みなさんの投票が彼の有罪無罪を決する。

 しゅぺる	:「1996年6月16日」

 しゅぺる	:「今回は、なにしましょ」
 六郎		:「店長には悪いけど」
 しゅぺる	:「悪いけど、何? 店舗破壊?」
 六郎		:「いや、そこまではいかん(笑)。……さて、今回のお題は
		:『観楠裁判』(笑)」
 しゅぺる	:「お、噂をするとなんとやら」
 湊川観楠	:「ななな、な、なんですかそれは!?」
 しゅぺる	:「店長こそどうしてここへ」
 観楠		:「い、いや、どうしてって言われても……どうしてだろう」
 六郎		:「我々のスタッフがあらかじめ拉致しておいたんですよね」
 しゅぺる	:「うん、秀逸秀逸。そろそろ、お題に入りましょう」
 六郎		:「ではお手紙の1つめ」
 しゅぺる	:「吹利県にお住まいのラジオネーム超さんからのお便りで
		:す。『俺は見たんや、バイトの女の子を誘惑しているお前
		:を。お前は俺が外から見とるなんてことに全く気付いてな
		:かったやろ。ざまあみろ』だそうです」
 六郎		:「いきなり核心をつくお便りですね(笑)多くのリスナーの
		:皆様がこの件については正確な情報を求めていますが、そ
		:の辺を直接当人にうかがってみましょう。観楠さん、この
		:件についてコメントをお願いします」
 観楠		:「だーかーらーあっっ、みなさん、それは陰謀です、超が
		:僕を陥れようとする陰謀ですっ」
 六郎		:「容疑を全面否定ですね(笑)」
 しゅぺる	:「思い切って否定ですね。しかし、次のお便りは更に衝
		:撃の事実です。吹利県在住のラジオネームパン屋のバイ
		:トさんから」
 六郎		:「そのままですやん(笑)」
 観楠		:「や、やめぃ!」
 しゅぺる	:「はいそこ。静かに。『最近私、誰かに会いたくて会いた
		:くて』」
 観楠		:「わーわーぎゃーぎゃー」
 しゅぺる	:「かなり抵抗していますねぇ。更にいきますよ。『自分
		:で自分を抱きしめて憂鬱な日々を送っています。私、今
		:年受験です。全国にこんな思いを抱いている女の子は一
		:杯いるかもしれませんね。もうちょっとの辛抱って、ずっ
		:と言い聞かせてます』せつないですねぇ、女の子ですねぇ、
		:純愛ですねぇ。いやはや」
 六郎		:「これは重要な証拠だと思いますが、被告はこの件に関し
		:て何か申し開きはありますか」
 観楠		:「だ、だからそれはですねぇ……」
 六郎		:「……あーところでしゅぺるさん、この手紙、筆跡がさき
		:ほどの超さんに酷似しているんですが」
 しゅぺる	:「あ、やはり。とても女の子の字ではないなと思ってまし
		:たが。本当ですね、あと何枚か同じ筆跡が続いています。
		:すごいこき下ろしですね。……これはちょっと番組では読
		:めませんおおおっ! これなどはエッチシーンの描写がし
		:てあるではないですか。凄いですね、この人。もの書きの
		:類でしょうか。おっと、ここで少し失礼。用事を思い出し
		:ました。犬の散歩に行ってきます」
 六郎		:「なるほど。番組の途中ですがいまスタジオの外まで犬が
		:出張してますよ。観楠さんこの件に関してなにか一言」
 観楠		:「(ようやく開放されたか……朝めぇぇ)そ、そうですね、
		:犬がスタジオまで来てるなんて、そ、その、なんというか、
		:ユニークですよね全く。普通こんなところに動物は来ては
		:いけないんじゃないですか。……犬……犬がいぬ。あはは
		:は」

 テロップ	:番組の途中お聞き苦しい場面がございましたことを
		:おわびいたします

 六郎		:「……さて、しゅぺる氏が出撃なさっている間に次のお手
		:紙に入りましょう……え? ディレクターが? ああ、は
		:い、そそれではここで音楽を聞いていただきます。曲は
		:『同期の桜』」
 ディレクター	:「(ドアを荒々しく開ける音)おい、なんやあれ!」
 六郎		:「す、すみません、突然のことだったんで……」
 ディレクター	:「ちゃんと放送禁止音いれんとあかんやろ!」
 六郎		:「んなこというてもピーが間に合わなかったんやし……」
 ディレクター	:「ん? 何や? ……身振りではわからんやろ!! え? 
 		:うしろ? ……そのスイッチが何だ?」
 六郎		:「ディレクター、マイク入ってますよ」
 ディレクター	:「な!! ……失礼いたしました!! では音楽のほうを!」


 しゅぺる	:「ただいま〜。ああ、外は暑いですね。何か冷たいもの
		:を食べようと思って冷凍庫を開けたら、ケーニヒスクロ
		:ーネのアイスがあった。こ、これはと思い手に取ったが
		:どうも様子がおかしい。なんと、包装の裏側には『たべ
		:られません』と明記してあるではないか。いや、ま、い
		:いんですけどね。さて、続きです。コーナーが変わりま
		:して、『突撃電話インタビュー』です。さあ店長、好き
		:なところへ電話をかけてください」
 観楠		:「え? 好きなところって言われても……覚えてる電話
		:番号なんて……家とそれから素……あいや」
 六郎		:「案外簡単に自白してまうたちなんですね(爆笑)それな
		:らわても知ってるからかけます。しゅぺるさんこの番号
		:にお願い」
 しゅぺる	:「え〜と、ちゅうちゅうたこかいな、と」
 観楠		:「……」
 しゅぺる	:「あ、浅井さんのお宅ですか。こちら ンHKラジオ『メイ
		:ドインヘブンサミット』という番組をやっていまして。
		:はい、はいそうです。素子さんはいらっしゃいますか。
		:代わっていただきたいのですが。あ、はい」
 観楠		:「……」
 しゅぺる	:「はい、店長」
 観楠		:「……あ……あの……(赤)」
 電話		:「ぽーん。午後5時32分10秒をお知らせします」
 観楠		:「……?」
 六郎		:「『この電話はなんでしょう』クイズ、答えは時報でした」
 しゅぺる	:「どわっはっは」
 観楠		:「な、なななな、なんだとぉ!」
 六郎		:「誘導尋問です(笑)。有罪確定ですね、これは(笑)」
 しゅぺる	:「ところでその眼鏡、キマってますね」
 観楠		:「あ、そう? いやね、昨日新調したのよ」
 しゅぺる	:「たしか、素子もそのタイプの眼鏡だったような。阪井検
		:事、そうでしたね」
 六郎		:「ええ、私は証言します。その通りです」
 しゅぺる	:「また証拠が挙がりました」
 六郎		:「そろえにするとは、店長、そこまでしますか(笑)」
 観楠		:「な、何のことやら(汗) ぼくしりませんよ」
 しゅぺる	:「そろそろ、陪審員の皆さんに審議に入っていただきま
		:しょう」

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 投票用紙
  [  ] 有罪
  [  ] 無罪



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