初のリアルタイムリプレイ


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初のリアルタイムリプレイ

 1995年5月3日。
 吹利県立西生駒高校。
 あ……ゴールデンウィークか。(^^;


七恵:ごろごろしている。
剣二:そろそろ仕事に行く。

 霊感とかの系統で難易度8の難易度ロールだ。

七恵:成功。
剣二:集中力を一消費して成功。

 学校のほうから、何やら嫌な波動が漂って来る。

七恵:夜遊びに出かける。
剣二:仕事中。なので無視。

 剣二の脳裏に謎の光景が浮かぶ。
 姿の定まらない相手が、自分の大切な人達を喰らっている。
 そんなイメージ。

剣二:「そんなに飲んでへんはずやのになぁ」
   と思いつつも仕事を続ける。
七恵:不良の割に倫理観念が強いのね。

 あぜ道のマスター山本吉信がそれを見て「どうした、坊主。いつもの元気は
どこいった」と尋ねてくる。

剣二:「ちょっと飲みすぎたみたいや」
吉信:「そか。商売もんを飲みすぎっと給料減らすぞ」

 にやにや笑っている。

剣二:「いつも給料以上働いとるから、かまへんやろ」

 その頃。
 学校に向かっていた七恵。
幽霊:「なんぞ近づきたくもない気配やな」
 しかし七恵は気にせずに突き進むのであった。

七恵:「誰かこの気配に見覚えないですか」
 強制力5の「霊に尋ねる」技能で成功。
武士の幽霊:「あれは……蛟じゃ」
七恵:「市松の爺ちゃん、見たことあるの」
市松:「昔のことじゃ。このあたりにの、たちの悪い蛇神がおっての。そいつの
    手先に蛟がおったんじゃよ」

 そして、バー「あぜ道」では。
吉信:「どうした。本気で気分が悪そうだな。今日は連休に入ったせいで客が
   少ないから帰るか?」
剣二:「とりあえず、そうさしてもらうわ」

 ヘルメットもかぶらずにバイクで帰宅。
 しかし、その時……。囲まれている。
 殺気が一つ……二つ……五つ。

 ターンを決めて止まる。
 難易度2だから、9以下。成功。

 周囲には見覚えのある高校生が五人、いた。
 名前までは知らない。たしか……(難易度3の雑知識に成功)……考古研の連
中だ。こんな時間に、こんな所で何をしているのだろうか。
 やつらの目は、赤く異質な輝きを持っている。

剣二:しばらく様子を見る。

 無言で近づいてくる、五人。
 そして、殺気の漂う静けさの中に、軽い足音が割り込んできた。

七恵:雑知識のロールに失敗。
   霊に尋ねるでは、成功です。
   「秋兄ちゃん、あの人達知ってる?」
秋:「不良の阿川田と考古研の連中だな」

剣二:堅気を殴るのはまずかろう。

七恵:強制力7で霊視。成功。
 五人の体内にとぐろを巻いている蛇の姿が重なり合う。
 あれが蛟に違いないと、七恵の感覚が告げていた。

剣二:強制力6で妖怪感知。成功。
 敵だ。こいつらは敵なのだ。理由もなく、そう感じていた。
 再び幻影が見える。人の体に巣食う蛇が、毒気によって肉親(そう感じた)を
苦しめている光景を。

七恵:「市松の爺ちゃん、あの蛇を叩くにはどうしたらいいの。まさか腹の中
   を刀でかき回すわけにはいきませんものねえ」
市松:「追い出して封じるのが一番じゃろうて」

剣二:手近なやつから順番にしばく。無意識で。
   前世の武術で攻撃。強制力6。三回目で成功。

 無意識のうちに自分でも身に付けていなかったはずの技がでた。
 突っ込んでくる素人くさい攻撃を躱しつつ、素早く体を入れ替えて一撃。

GM:やつらの体術は10、難易度6で技能値10かね。目標値は4だ。
  五回失敗。体力が無くなったんで、昏倒。

 見事に一撃を決め、一人を無力化した。

 残りの四人のうち、ふたりが殴りかかってくる。
 技能値10を目標値5、強制力5に割り振る。
 一人目……体力を二点消費して成功。

 しかし、前世での経験から、流れるごとく身を躱す剣二。

 二人め。自滅。多分、無理がかさんで転んだんでないかな。

七恵:電柱に身をぶつけたのかも。
GM:そうかも知れん。

 というわけで、残り二人が七恵の方に向かうのであった。
 しかし、当たらんぞ、技能値が5点も差があっては。

 一人目。余力一点消費で成功。しかし、簡単に避けられた。
 二人め。成功。しかし、さくっと避けられる。
 強いな。(^^;

 というわけで、次の行動をどうぞ。
 利用する技能値の高いものから行動できます。
七恵:ポルターガイストで何か飛ばせるものありますか。技能値は13あります。
GM:人間とか、砂利とか、鉄の柵とか。
七恵:では、人間を飛ばします。
GM:んで、剣二はどうするのかな。
剣二:棒かなんか落ちてるの。
GM:うーむ。神社の近くだからな。立ち入り禁止用の自動車進入禁止の棒は
   あるが、あれでは太すぎるな。枝でも折って……ってのは、植物と会話
   できる人間にはできんだろうし。
七恵:枯れ枝は落ちてないんでしょうか。
GM:良い提案ですな。ある事にしましょう。
剣二:拾って、前世の剣術を使います。
七恵:そっちの方が使用する技能値が高くなってしまった。
GM:では、どうぞ。技能分割して強制力ロールしてください。
剣二:強制力7、目標値7です。……三回振ったが失敗。
GM:ううむ、ひどいな。では、次。
七恵:さくっと行きま〜す。みっちゃん、行って!
   強制力6、目標値7。成功。
GM:んで、何をさせたいんだね。
七恵:もちろんきまってます。おかっぱでチビ(勝手に決めた)のDさんに飛ばす。
GM:了解。技能値が10だから目標値は4。駄目だ。無力化成功であります。
   では、残っているのはBとE。
   Bは体力が3か。成功。
剣二:9以下か。成功。
   Eは体力が5点。おお、成功。
七恵:さくっと3で成功。

 これでこのターンは終了か。

GM:では、次のターンだ。倒れた3人からそれぞれ蛇のようなものが出てきた
   ぞ。そして、あなたたちのほうに赤い瞳をむける。
   乗っ取り、技能値13。
七恵:みっちゃんに霊刀をぶつけてもらう。でも、13なので後で行動。
剣二:蛇を棒で殴る。
GM:では、剣二からどうぞ。
剣二:強制力7。成功。
GM:では、水壁13で防御。本性だし始めたな。
   しかし、きつめだ。6以下。集中力1消費で成功。
   次は七恵の番ですね
七恵:というわけで、腰に差してあった霊刀が誰かに引き抜かれたようにすっ
   と上に上がり、蛟を襲います。
GM:制圧攻撃をするかね。2点効果値に消費すれば三体くらいなら同時に攻
   撃できる。
七恵:-2すると11ですか。目標値6の強制力5で行きます。
   一発で成功。
GM:ダイス運がいいな。
七恵:基本的に七を目標とするから良いんですよ。基本ですよ、基本。
GM:水壁で、8以下。
   Aは一回で成功。現在9。
   Cは集中力一点消費。現在9。
   Dは集中力一点消費。現在9。
   まあまあの戦果だな。
   では、反撃だ。
   乗っ取り1は目標値7の強制力6。
   Aは剣二に。集中力一点消費。現在9。
   防御用の技能がないな。
   しかたないな。奥義発動を許可します。
剣二:では、奥義地翔斬!!
   ダイスは8で成功。
GM:では、乗っ取られると思った瞬間に、剣二の中にいるもう一人の剣二が
   目覚めた。爪から紫の光が漏れて手にした棒を包み、一撃がAの視線を
   跳ね返した。
   で、残りは七恵に。
   Cは成功。現在9。
   Dは一回失敗。現在8。
七恵:「市松爺ちゃん御願い」両方とも無効化成功です。余力は減りません。
GM:では、残りの人間二人だが、力無く崩れて中から蛇が出てくるぞ。
   今回は、それだけ。

 さて、次のターン。
 剣二は既に一時的に覚醒しています。奥義が利用できます。
剣二:制圧って……。
GM:-2でどうぞ。
剣二:15-2で13を分割して、目標値7、強制力6。何とか成功。体力が6だ。
GM:蛟は水壁で防ごうとします。目標値は7ですね。
   Aは一回失敗で集中力8。
   Bは集中力10。
   Cは集中力9。
   Dは一回失敗。集中力7。
   Eは一回失敗の集中力9。
   出しすぎたな。(^^;
七恵:さっきといっしょ。三回失敗。
GM:Aは一回失敗で集中力7。
   Bは集中力10。
   Cは集中力9。
   Dは集中力7。
   Eは四回失敗の集中力5。
   反撃。AとBが剣二に。CDEが七恵に。目標値6の強制力7。
   Aは成功。集中力7。
   Bは二回失敗。集中力8。
   Cは一回失敗。集中力8。
   Dは二回失敗。集中力5。
   Eは成功。集中力5。
剣二:両方成功。
七恵:二回失敗。

 では、次のターン。
剣二:15-2で13を分割して、目標値6、強制力7。一回失敗。体力は5。
GM:蛟は水壁で防ごうとします。目標値は6ですね。
   Aは一回失敗で集中力6。
   Bは集中力8。
   Cは集中力8。
   Dは集中力5。
   Eは集中力5。
七恵:さっきといっしょ。一回で成功。
GM:Aは集中力6。
   Bは集中力8。
   Cは集中力8。
   Dは集中力5。
   Eは一回失敗の集中力4。
   反撃。AとBとCが剣二に。DとEが七恵に。目標値6の強制力7。
   Aは一回失敗。集中力5。
   Bは集中力8。
   Cは集中力8。
   Dは集中力5。
   Eは集中力4。
剣二:全部で-2。体力が3しかない。
七恵:両方成功。


 では、次のターン。
剣二:15-2で13を分割して、目標値6、強制力7。成功。現在の体力は3。
GM:蛟は水壁で防ごうとします。目標値は6です。
   Aは集中力5。
   Bは集中力8。
   Cは集中力8。
   Dは一回失敗して集中力4。
   Eは集中力4。
七恵:さっきといっしょ。現在の集中力は5。
GM:Aは一回失敗。集中力4。
   Bは集中力8。
   Cは集中力8。
   Dは集中力4。
   Eは集中力4。
   反撃。AとBとCが剣二に。DとEが七恵に。目標値6の強制力7。
   Aは集中力4。
   Bは集中力8。
   Cは集中力8。
   Dは集中力4。
   Eは一回失敗。集中力3。
剣二:全部で-1。体力2。
七恵:一回失敗。集中力4。

GM:そろそろ特徴の適用をしたほうがよさそうですね。
   しないと死にそうだという説もある。(^^;
七恵:天性の死霊術師2を適用。
剣二:隠された実力3を適用。
   15-2で13を分割して、目標値7、強制力6。6+3で最終強制力は9。
   ピンゾロで成功。
GM:きついのう。
   蛟は水壁で防ごうとします。目標値は4です。
   Aは-3で集中力2。
   Bは-1で集中力7。
   Cは-3で集中力5。
   Dは-2で集中力2。
   Eは-2で集中力2。
七恵:目標値7の強制力6+2の8。
GM:目標値は5。
   Aは集中力2。
   Bは集中力7。
   Cは-3の集中力2。
   Dは-1の集中力1。
   Eは無力化。
   反撃。AとBが剣二に。CとDが七恵に。目標値6の強制力7。
   Aは集中力2。
   Bは-1の集中力6。
   Cは無力化。
   Dは無力化。
七恵:私には攻撃は来なかった。
剣二:目標値は11。成功。
GM:失敗する方が難しいな。

GM:では、残りは二体です。
剣二:目標値6、強制力7+3で10。一発成功!!
GM:3以下か。両方とも無力化。
剣二:長い戦いであった。

 とりあえず、これで事件は解決したかのように思えた。
 しかし、まだ蛟がどこから現われたのかなどの謎は解かれていない。
 再び迷える蛇神の魔の手が伸びるときが来る日は、そう遠くはないであろう。

 とりあえず、終わり。


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