西生駒高校の部活棟の一室――実は2部屋をぶち抜いて使っているという噂
もあるが――での日常。
淑子 :「どっかで聞いたことのあるタイトルね」
間柴 :「おぉ、あなたは西生駒高校文芸部部長で、戦う図書委員
:としても有名な3年生の高倉淑子さん!!」
淑子 :「なんなの、その説明的な台詞は?」
間柴 :「まぁまぁ、説明しないと皆さんわからないじゃないです
:か」
淑子 :「誰に説明しいようとしてるのよ。あのね、だいたいあな
:た言ってることが訳わからないのよ!」
間柴 :「失礼な、僕が今まで訳の分かることをしたことがありま
:すか?」
淑子 :「……。そんなこといって、正直に生きないとそのうち友
:達なくすわよ」
間柴 :「あぁ、そんな、あなたへの愛だけは真実ですよ」
淑子 :「…………。で、ところでね、あなたに言っとかないとい
:けないことがあるのよ」
間柴 :「はぁ、じゃあまあ、こっちのベットで二人で語り合いま
:しょう」
たっ、ひゅー、べし!!
間柴 :「うぅ、わぁ、なにもいきなり回し蹴りくらわさなくて
:も……」
淑子 :「そう、そのベットよ、あなたまた勝手にそんなもの持っ
:てきて」
間柴 :「えぇ、なんでです? 学園生活には必要なものでしょ
:う?」
げしっ!!
淑子 :「そんな分けないでしょう! だいたいね、そこにあった
:本棚どうしたのよ!」
間柴 :「あーぁ、あれは邪魔だったんで手芸部の部屋に置かして
:もらいました」
どかっ!!
淑子 :「あなた、この前、冷蔵庫とオーディオ持ち込んだときも
:本棚持ち出したでしょう。おかげで今じゃ手芸部は文芸部
:並の在庫を誇ってるわよ!」
間柴 :「それは良か……」
淑子 :「良くない!!」
間柴 :「でもですね、私の改革で部員の集まりも良くなったこと
:ですし……」
淑子 :「みんな、ご飯を食べに来てるだけでしょうが!!」
間柴 :「そぅ、そんなに怒らなくても……」
淑子 :「だいたい、あなたはね……」
その後、文芸部に静けさが訪れたのはそれから数時間後だった。
連絡先 / ディレクトリルートに戻る / TRPGと創作“語り部”総本部