エピソード1『それ行け! 西生駒高校文芸部』


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エピソード1『それ行け! 西生駒高校文芸部』

 西生駒高校の部活棟の一室――実は2部屋をぶち抜いて使っているという噂
もあるが――での日常。

 淑子		:「どっかで聞いたことのあるタイトルね」
 間柴		:「おぉ、あなたは西生駒高校文芸部部長で、戦う図書委員
		:としても有名な3年生の高倉淑子さん!!」
 淑子		:「なんなの、その説明的な台詞は?」
 間柴		:「まぁまぁ、説明しないと皆さんわからないじゃないです
		:か」
 淑子		:「誰に説明しいようとしてるのよ。あのね、だいたいあな
		:た言ってることが訳わからないのよ!」
 間柴		:「失礼な、僕が今まで訳の分かることをしたことがありま
		:すか?」
 淑子		:「……。そんなこといって、正直に生きないとそのうち友
		:達なくすわよ」
 間柴		:「あぁ、そんな、あなたへの愛だけは真実ですよ」
 淑子		:「…………。で、ところでね、あなたに言っとかないとい
		:けないことがあるのよ」
 間柴		:「はぁ、じゃあまあ、こっちのベットで二人で語り合いま
		:しょう」

 たっ、ひゅー、べし!!

 間柴		:「うぅ、わぁ、なにもいきなり回し蹴りくらわさなくて
		:も……」
 淑子		:「そう、そのベットよ、あなたまた勝手にそんなもの持っ
		:てきて」
 間柴		:「えぇ、なんでです? 学園生活には必要なものでしょ
		:う?」

 げしっ!!

 淑子		:「そんな分けないでしょう! だいたいね、そこにあった
		:本棚どうしたのよ!」
 間柴		:「あーぁ、あれは邪魔だったんで手芸部の部屋に置かして
		:もらいました」

 どかっ!!

 淑子		:「あなた、この前、冷蔵庫とオーディオ持ち込んだときも
		:本棚持ち出したでしょう。おかげで今じゃ手芸部は文芸部
		:並の在庫を誇ってるわよ!」
 間柴		:「それは良か……」
 淑子		:「良くない!!」
 間柴		:「でもですね、私の改革で部員の集まりも良くなったこと
		:ですし……」
 淑子		:「みんな、ご飯を食べに来てるだけでしょうが!!」
 間柴		:「そぅ、そんなに怒らなくても……」
 淑子		:「だいたい、あなたはね……」

 その後、文芸部に静けさが訪れたのはそれから数時間後だった。



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