エピソード5『朝・鶴原宗一の場合』


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エピソード5『朝・鶴原宗一の場合』

 (西生駒高校・登校時間・快晴)

 鶴原 宗一	:「んー、今日も良い天気だ! 結構結構(笑)」
 前原 亘	:「おはようございます。ご精がでますね」
 宗一		:「えーと……前原君だったかな? おはよう、早いね(笑)」
 亘		:「先日はお茶をどうもありがとうございました(礼)」
 宗一		:「いや、気にしなくても……ちょっと作りすぎたんで(苦笑)
		:で、最近はどう?」
 亘		:「おかげさまで、布教活動は順調です」
 宗一		:「そりゃぁよかった(笑)」
 亘		:「ところで、用務員さんはお悩み事とかございませんか?」
 宗一		:「俺?  今の所特に……ないなぁ」
 亘		:「左様でございますか。もしなにかお困りでしたら私ども
		:のところへ御出でください」
 宗一		:「え、あー、うん。考えとくよ(汗笑)」
 亘		:「それでは失礼いたします」

 宗一		:「朝から勧誘か……別に宗教に興味はないんだけどなぁ……」
 草峯 奈恵	:「おはようございます(礼)」
 宗一		:「あ、生徒会長。おはようございます」
 奈恵		:「以前お願いした備品の件なんですが……」
 宗一		:「先生から聞いてます。えと、まだ用務員室なんですけど
		:あとで運びます。生徒会室でいいですか?」
 奈恵		:「えぇ、よろしくお願いします……できれば早めに」

 宗一		:「わかりましたぁ(笑)  うーむ、いつ会っても緊張するな
		:……ちょっと雰囲気ちがうもんなぁ」
 古吹 良太	:「おはよーございます」
 杉山 義弘	:「おはよーっす」
 宗一		:「お、2年の名コンビか(笑) おはよう(笑)」
 良太		:「最近すんごく寒くない?」
 宗一		:「まぁ、もーじき冬だしなぁ。今の時期ならこんなもんだ
		:ろ」
 良太		:「でも、寒くなってくると無性におなかがすいて、眠くなっ
		:てくるんだ」
 宗一		:「……はぁ?」
 良太		:「用務員さんはそんなことない?」
 宗一		:「……べつにそーはならんが……杉山君は?」
 義弘		:「俺? ……も、しいて言えばそんなこともある……です」
 宗一		:「ふーん……ま、なんにせよ食欲があるのは健康な証拠じゃ
		:ないかな?」
 良太		:「そーだよねぇ(笑)」

 宗一		:「まぁ、食べ過ぎには注意しないとなぁ〜〜。さて」
 河島 陽明	:「よーむいんさーん!!」
 宗一		:「お、西生駒の名カメラマンか、おはよう(笑)」
 陽明		:「きーてくださいよ! もぅ、すうっげー特ダネなんすよ!!」
 宗一		:「特ダネ、ねぇ。それってこないだ教えたアレのこと?」
 陽明		:「そうそうソレです。いや、まさかとは思ったんですけど
		:ねぇ実際カメラに収めたとなると……」
 宗一		:「ほー。ということは河島君は俺の話を疑ってた、という
		:事かな?(にやり)」
 陽明		:「そ、そーいうわけじゃ……(汗) か、カメラマンたるも
		:のレンズに収めたものこそ全てなわけなんすよ!!」
 宗一		:「ふーん(笑)」
 陽明		:「だから、その……またなにかネタあったら教えてくださ
		:い!」

 宗一		:「噂話なら山ほど入ってくるけど……カメラに撮れるよう
		:な安全なネタは無いよなぁ」
 美住 直美	:「おはようございます(笑)」
 宗一		:「あ、美住先生……お、おはようございます(照)」
 直美		:「最近、朝かなり冷え込みますけど鶴原さんは大丈夫です
		:か?」
 宗一		:「いやぁ……冷え込む前からちょいと風邪気味で(苦笑)」
 直美		:「あら。じゃあとで保健室にいらしてくださいな」
 宗一		:「え、いやべつにたいしたことじゃないんで……寝てりゃ
		:そのうち治りますよ」
 直美		:「いーえ、保健医としてそーはまいりません。鶴原さんが
		:倒れでもしたら……」
 宗一		:「な、なんすか?」
 直美		:「学校中のお茶、だれが沸かしてくれるんでしょう?」
 宗一		:「……そ、そーれもそー、ですね……はは(汗)」
 直美		:「いつでも良いですから、保健室に来てくださいね」
 宗一		:「はぁ、どーも……(汗)」

 宗一		:「俺ってお茶入れ用員としか見られてないのか……(とほほ)」
 風間 涼	:「そーおーちゃん☆」
 宗一		:「わぅ!? (汗)……な、なに? (汗)」
 涼		:「見たわよ☆」
 宗一		:「見たって……なにを? (汗)」
 涼		:「んふふふふー☆」
 宗一		:「な、なんだよー(汗)」
 涼		:「……なーに照れてんだか☆」
 宗一		:「(ぎくーん!!)」
 涼		:「まー美住センセならわかんなくもないけど……はっきり
		:いって☆」
 宗一		:「はっきりいって? (汗)」
 涼		:「宗ちゃんと美住センセじゃぜったいつりあわないよ☆」
 宗一		:「そ、そ、んなこたぁ……言われんでもわかってるわいっ!!」

 キンコーン

 涼		:「あ、予鈴鳴ってる。んじゃねー☆  気、落としちゃだめ
		:だよー☆」
 宗一		:「……だ、誰のせいだと思ってるんだぁっ! ちくしょうっ
		:そーじだ、掃除で全てを忘れてやる〜〜っ(泣)」



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