間柴基史 :西生駒高校二年生。文芸部副部長
鷹司彩華 :西生駒高校一年生。茶道部部員
草峰奈恵 :西生駒高校三年生。生徒会長
神有月凶一郎 :西生駒高校四年目突入。ただの怪しい人
土曜の午後、草峰奈恵と愉快な仲間達はカラオケに来ています。
奈恵 :「あのぉ、やっぱり学生がこんな所に来るのはまずいんじゃ
:ないでしょうか」
彩華 :「まあまあ、おねぇさまぁ、そんなこと今時言ってる人は
:いないと思いますよ。それに……、」
凶一郎 :「……モーソゲーム。世界中の誰もが妄想ゲーム。
: 過ちを楽しむ……」
一人マイクを握りしめ訳の分からない替え歌を叫ぶ凶一郎。
奈恵 :「(しばし沈黙) そうですね」
基史 :「そうですよ、奈恵ちゃん。あまり規則とかにとらわれる
:のは良くないと思うよ」
奈恵 :「(冷たく) 全く考えないのも良くないと思います」
基史は学生服を着崩し優雅に座っている。髪は茶髪のロング、左耳にはピア
スをつけて手の指には銀のファッションリングがきらきら光る。こんな格好で
高校に行ってるのだからたいしたもんだ。
彩華 :「そうですよね、間柴さんはいきすぎてます」
基史 :「そうかなぁ? べつに普通だと思うけど……」
奈恵 :「普通じゃありません」
基史 :「そうなんですか?(しばし考え込む)」
凶一郎 :「……モーソゲーム。世界中の誰もが妄想ゲーム。
: 過ちを楽しむ……」
彩華 :「でも、みんなも来れば良かったのにね」
基史 :「だって、彩華ちゃんが突然言い出したんじゃないかカラ
:オケいこうって」
彩華 :「そうでした、そうでした」
基史 :「しかし、よく奈恵ちゃん来る気になりましたね」
凶一郎 :「……モーソゲーム。世界中の誰もが妄想ゲーム。
: 過ちを楽しむ……」
奈恵 :「それは、たまには皆さんとご一緒しても良いかなと」
基史 :「それは光栄です。美しいお嬢様」
奈恵 :「あなたのために来たんじゃありません」
トゥルゥルー。トゥルゥルー。トゥルゥルー
彩華 :「(電話を取って) あっ、はいわかりました。どうします
:時間らしいですけど」
基史 :「それじゃ、いきましょう。おいしい台湾料理を食べさせ
:る店を見つけたんですよ。みんなでいきましょう」
奈恵 :「そうしましょうか,でも、彼は……」
基史 :「まあまあ、彼は彼で忙しそうですし」
彩華 :「そうですね、行きましょうか」
凶一郎 :「……モーソゲーム。世界中の誰もが妄想ゲーム。
: 過ちを楽しむ……って、おーい、君たち」
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