狭間から吹く風とともに:1997/12/12
狭間から吹く風とともにって?
本メールマガジンは、創作TRPG語り部の世界設定のひとつ、現代オカルト物 である http://kataribe.com/HA/ 狭間さまよえるもの達 に関して、編集済みエピソードとちょっとした新聞記事ふうのシナリオフッ ク、追加設定や前日の情報についてまとめてお伝えするというものです。 記述方式は setext 形式で、対応ツールを利用することでより読みやすく、 利用しやすくなります。 http://www.age.ne.jp/x/sf/SETEXT/ setextについて 編集は sfこと古谷俊一、連絡先は sf@x.age.ne.jp です。 発送には、インターネットの本屋さん『まぐまぐ http://www.mag2.com/ 』を 利用させていただいております。前回の発行部数は130部でした。 また、語り部通信倶楽部やサイバラ電劇ネットのような草の根BBSなどでも 配布されております。 登録・解除は http://kataribe.com/HA/maga/ 狭間から吹く風とともに の案内ページからお願いします。 > -【宣伝】----------------------------------------------------------- > ○ ○〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜○ _// > <[■]\ £_ )サイバラ電劇ネット( ____/>>>>>\ > −−−−−→/ ゜)○〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜○ /<<<<<<<<<< ◎ <<<\ > 〜y/ ̄~>> ̄~`\/^ 03-3721-2501(アナログ) <>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>▼ > / ) ||___ / 03-5483-7408(デジタル) VvVvV<<<<<<<<<<<<<<▼ > --------------------------------------------------------------------
最近の狭間の展開
http://kataribe.com/ML/ 語り部メーリングリスト を中心に、狭間について先日にあった活動をお伝えするものです。新型オン ラインコミュニティシステムが完成したら、紹介には集約リンクなどもつく予 定です。今回は9〜12日のできごとです。
コード06『キャラからのエピソード作成』
http://kataribe.com/HA/06/ ・新規エピソード『身長差があるとこんなもんだ』 カップルの身長差に関する分析から出た話のひとつ。 駆け込んできた直紀によって、不幸にもみぞおちにヘッドバットを食らう羽 目になるミツルが不幸であります。 ・新規エピソード『クリスマスってなあに?』 猫娘の萌はクリスマスのことを知らない。プレゼントを貰えると言われても いつも食べている(ベーカリー楠名物)シシャモパンやいわしパンくらいしか思 い浮かばない萌に、なにをあげたらよいのか悩む大河であったが……。 ・新規エピソード『人畜無害』 使用すると夜中になると宙に浮かんで紫色の怪光線を発しながら高速で回転 する、竹の花生けの話。……っと即物的に書くとなんですが、松陰堂の怪奇譚 の一編となりますね。 ・エピソード『クリスマス前』 「抵抗不能」と題しまして、瑞希が自作のコスプレ衣装をスナフキン愛好会 の面々に着けさせるシーンが追加。 「クリスマスの過ごし方」と題して、ベーカリーのほうのパーティがない日 には、花澄が自宅に高校生諸氏(スナフキン愛好会+千影)を招くことに……。 かくしてラブコメの布石は着々と打たれているわけですか。 ・エピソード『求婚者』 自分の影を友人とする男、川島京と知り合い、和やかにおしゃべりなどはじ める豊中と矢部。そうこうするうちに矢部にしつこくつきまとっている男が、 ベーカリー楠に入ってくるが……。 ・新規エピソード『飲み助の論理』 エピソード『二日酔いの朝』の続き。一纏めにして別のタイトル付けたほう がいいかな。 ・新規エピソード『異能の用途』 松陰堂の御隠居である凍雲には、他の住人たちにあかしていない透視能力が あるのだが、その使いみちは……。というわけで、松陰堂の奇妙な日常を描写 する一話。 ・新規エピソード『女の子って』 日に日に「女の子」になっていく木霊の譲羽をみて、花澄は「……どーして ああも、女の子やってるのかな」ともらすが……。日常のひとこま、なのかな。 ・新規エピソード『花』 エピソード『女の子って』の続き。脳味噌までマッチョになる姿見の一件依 頼こわがって松陰堂にいけなかったことを悪かったと思って、さらに行けない 気分に自分を追い込んでいた譲羽が、訪雪に花を送ることで踏ん切りをつける というはなし……と見て取りましたが……。 ・新規エピソード『親友』 瑞希が高校時代のクラスメイトと久しぶりに出会うが……。高校時代の親友 だったのに、ずっと一番の友達だと思っていたのに、今ではそれだけの思いが あるのだろうか、離れてしまった心を思う瑞希であった……。 ・新規エピソード『怖い話をおひとつ』 日常的な意味で恐い話……っても、そーゆー趣味の人を排斥するのはいかん と思うのだな、私は。(あー、文雄を出演させればよかったのか) ・新規エピソード『太巻』 五年前に事故で死んだ(ことになっている)友久の墓に、好物だった太巻を備 える母、麻須美の想いは……。
コード14『霞ヶ池の影』
http://kataribe.com/HA/14/ ・新規エピソード『後遺症……』 小説『青と藍』の後日談。なんとなく気まずい雰囲気の友久と野枝実。逃げ るように図書館に出かける野枝実だったが……。 続きは「クリスマス雑感」と題して、図書館でクリスマスについての本を、 晃一に教えてあげる野枝実のシーン。 全体として、家族を持たない、もくしは失わざるを得なかった者たちが、擬 似家族のような状態を作りつつあった現状を、ようやく一人一人が認識しはじ めて、ほんとに家族意識を自覚するようになる話、だと思います。タイトルは まとめて別のものをつけたほうがいいかも。 ・キャラクター『凍てつく呪符使い:薔氷冴(みずたで・ひさえ)』を更新。 http://kataribe.com/HA/14/C/HAC14_35.TXT 房中術:15ってのが追加されてます。……うーむ恐ろしい。
第一回 TRPGの日関連
プレイレポートが冒険帝国のPATIO(NIFTYSERVEの個人用BBSサービス)に、あ げられておりました。そのうちWebにも掲載されると思います。 シナリオタイトルは『大神の剣』だったそうです。
新着設定資料
かいそ【恠鼠】《ひな型》 11世紀平安中期の天台宗園城寺の僧、頼豪が、比叡山への恨みを込 めて変じたのが最初の例。木曽義仲の子、義高も仇討ちに使用した。 別名として鉄鼠などがある。怨念をもって変ずるとしておく。 (『源平盛衰記』、『平家物語』、式亭馬琴『頼豪阿闍梨恠鼠伝』) 【余力】18 体力:12 集中力:8 【特徴】鉄の爪:3 鉄の牙:3 書物を滅ぼす:2 【技能】鼠群招来:15 格闘:14 敵対妖怪として使用するのが一般的でしょうかね。
夕刊風都:1997年12月13日号
夕刊風都は、狭間世界に存在する吹利県の地方新聞ということになっており ます。
通り魔爆竹男、再び目撃
今月7日22時頃に吹利市本町の路上で、帰宅途中の会社員Aさん(26)がバイ クから投げ棄てられた爆竹に襲わ転倒、全治一週間の怪我をした。バイクはそ のまま走り去り、犯人の詳細は今回も不明のまま。 大型の黒いオートバイに乗った男が爆竹を投げる事件は届け出があるだけで これで三件目。当社の独自調査によれば怪我をしなかったためとくに訴えでな かった事例を含めると21件が確認されており、いずれも人通りの少ない脇道を 暗くなってから一人で歩いているところを襲われているという。 パトカーに向かって投げるところを見たという証言もあるが、警察側では巡 回は強化しているもののそれらしい不審者は今のところ見つけていないとのこ と。
利用法
シナリオトして使用する場合には、友人、もしくはPC自身が爆竹を投げつけ られて調査を開始。爆竹男の正体と動機を探っていき、最終的には動機を解消 するなり脅迫するなり抹消するなりして、事件を再発させないようにすること になるでしょう。 事件の真相には色々と考えられますが、通俗的には勉強が進まなくストレス のたまった受験生のしわざである、というのがありがちでしょうか。 霊現象としては、過去に暴走族同士の抗争で死亡したバイク乗り&バイクの 霊であるというのがわりと良くあるパターンでしょうかね。 > -【宣伝】----------------------------------------------------------- > 〜 その国は、そこを訪れる全ての人々の為に、常にそこに在る…… 〜 > TRPGサークル『冒険帝国』では、月一度の例会に参加して下さる会員・ゲス > トの方を、常時募集しております。下記までお気軽にお問い合わせ下さい。 > → 代表への E-mail GFF02522@niftyserve.or.jp > → 『冒険帝国』Page http://www2.osk.3web.ne.jp/~gombe/TRPG/BOUKEN/ > --------------------------------------------------------------------
最新編集済みストーリー:エピソード618『無常なる現実』
http://kataribe.com/HA/06/P/ 狭間06エピソード集 に追加された編集済みエピソードです。 今回の話は、 http://kataribe.com/HA/06/P/6/HAP06618.HTM にHTML化して編集公開してあります。
登場人物
斎藤瑞希 :ぱわるりゃあなSEのお姉さん 宮本奈津 :ぶっきらぼうな総務の女の子 三本柱登 :瑞希、奈津らの同僚のSE 浦島修一 :瑞希らの上司、ちょっとあやしい人
本編
瑞希の勤める、システム開発会社にて……えんえんと地道なコーディングを 続けるむさ苦しいをたくな野郎ども。 そんななか、燦然と輝くロマンスグレーなおじさまが一人…… 赤木武彦、営業統括部部長。会社の顔といってしかるべき人である。 落ち着いた物腰、白髪混じりながらも整った上品なヘアスタイル、きりりと 着こなしたスーツ、高貴な印象を受ける落ち着いた立ち居振舞い。極めつけ、 人を落ち着かせる屈託のない笑顔。 まったくの非のうちどころない……男(ひと)といっていい。 瑞希 :「はぁ、素敵なのに」 奈津 :「ふぅ、神様は残酷だ……」 溜め息をつく女二人……苦い想い出が胸によみがえる。 あれは、まだ会社にはいって間も無い頃。 瑞希の結婚前、お互いに若かったあの日。 瑞希 :「ねぇねぇ、赤木部長ってカッコイイよね」 赤木部長、昔から渋くてカッコイイロマンスグレーな上司だった。 奈津 :「うむ、あれこそナイスミドルといえよう(うんうん)」 瑞希 :「渋いよねぇ〜」 きゃいきゃいとはしゃぐ女二人。そんな様子を見て…… 三本柱 :「女の人って、わかんないですね。自分の親ほどの人に向 :かって……」 工藤 :「まるで先生にきゃーきゃーはしゃぐ学生みたいですね」 浦島 :「(にやにや) ま、一過性なもんだ。麻疹にかかったと思 :うんだな」 三本柱 :「……なんなんですか浦島さん、その笑い」 浦島 :「いやいや、なんでもないさ(にや)」 そして……運命の日のこと。 赤木 :「二人ともお疲れ様」 瑞希 :「あの、部長」 奈津 :「今日はお暇ですか?」 赤木 :「私かい? ああ、暇だよ」 瑞希 :「もし良かったら、飲みに行きませんか」 奈津 :「いいお店知ってるんです」 赤木 :「ああ、いいよ」 にっこりと魅惑の笑みを浮かべる赤木部長。 瑞希&奈津 :「やったぁ!」 手に手を取ってはしゃぐ二人。 三本柱 :「うらやましいなぁ……」 浦島 :「やれやれ……かわいそーに」 三本柱 :「何のことですか?」 浦島 :「知らん方が幸せだ……」 その時の浦島のつぶやきは、はしゃぐ二人には聞こえなかった。 そして……飲み屋にて、にこやかにお猪口をもち、日本酒を口に運ぶ赤木。 瑞希 :「(いいなぁ……)」 奈津 :「(ううむ、様になっている)」 ドキドキわくわくしながら、おしとやかに料理を食べる二人。 瑞希 :「部長、あたし注ぎますよ」 赤木 :「ありがとう。嬉しいね」 奈津 :「(う、ぬけがけしおって)」 赤木 :「いや、会社の連中にやっかまれるね、会社の看板美人二 :人と一緒に飲めるなんて」 瑞希 :「そんなぁ、部長(照)」 奈津 :「部長だって人気高いんですよ(照)」 赤木 :「そんな、私なんかとてもとても」 瑞希 :「謙遜しちゃって(くす)」 赤木 :「いやいや、実はね……私には問題があって」 奈津 :「問題ですか?」 赤木 :「実はね、私かつらなんですよ」 瑞希&奈津 :「へ?」 目が点になる二人。手を伸ばし、頭のてっぺんを押さえる赤木。 赤木 :「ほら」 ぺこっ。プラスチック板を鳴らしたような……軽い音がする。甘い夢を地獄 へ誘う……悪魔の音が…… そこで見た現実は…… 瑞希&奈津 :「い……いっやぁぁぁぁぁぁっ! ぶちょぉぉぉ(絶叫)」 そこには……見事に頭のてっぺんの禿げた……赤木部長……魅惑の……ロマ ンスグレー……の……あの……ぶちょおが……弁明のしようのない……目の前 の現実…… 赤木 :「ははは、びっくりしたかい」 言葉も失ってしまった二人を尻目に罪の無い笑顔を向ける赤木部長。つやつ やと光るてっぺんはげ……ああ……てっぺんはげ……削ぎとったかのようなてっ ぺんはげ…… どんなに……渋い物腰も、ダンディに決めたスーツも、涼しげな目元も、虚 しく見えてしまう。 すべてをぶち壊すてっぺんはげ…… 嗚呼、これほど無残な現実があっただろうか…… 瑞希 :「あ……あ……あああ」 奈津 :「そ……そ……そんな……」 そして、飲み終えて……帰り道……瑞希、奈津連れ立って……さっきから吠 えまくりの瑞希、放心状態の奈津…… 瑞希 :「ああっ! づらだったなんて……づらだったなんてぇっ!」 奈津 :「夢が壊れた……」 元のダンディなイメージとのギャップが大きいだけにショックも半端でない。 瑞希 :「神様ってやろーは」 奈津 :「神様って奴は……」 天は人に二物与えず…… 瑞希&奈津 :「いぢわるだぁぁぁぁぁっ!」 二人の絶叫は虚しく夜の街に吸い込まれていった…… そして、翌日。 三本柱 :「瑞希さん、奈っちゃん。昨日部長と飲みに行ったんだっ :て?」 瑞希&奈津 :(ぴくっ) 浦島 :「(にやにや) いーなぁ、俺も行きたかったぞ(くくく)」 三本柱 :「ほんと両手に花ですね(何も知らない笑顔)」 無責任に……といっても無理もなかろう……羨ましがる二人。浦島はわかっ ているみたいだが…… 瑞希&奈津 :「そ……そ……それに……触れるなぁぁぁぁっ」 三本柱 :「どどどどうしたんですかっ? 二人ともっ」 浦島 :「(くくく) 無理ないな」 瑞希&奈津 :「笑うなぁぁぁっ(絶叫)」 嗚呼……残酷な現実が支配する。
解説
瑞希のお仕事日記。……職場話ではあっても仕事はしてないかも知れない。 エピソード作成の一テクニックである、現実の事件・体験を架空世界に持ち 込むという方法で作られた、典型的な爆笑実話系エピソードです。 > -【宣伝】----------------------------------------------------------- > サイバラの電脳通信網的擬似配役虚実演遊戯場ネット(サイバラ電劇ネット) > 03-3721-2501(アナログ14.4k)/03-5483-7408(デジタル非同期38.4k) > 電話代以外の料金は一切掛からない草の根無料ネットです。東京都大田区 > 語り部関係の各種資料転載しています。TRPG中心にMIDI,ANIME,CG,GAMEなど > ID"GUEST"で自動サインアップ、プロフィール確認後正会員登録です! > --------------------------------------------------------------------