エピソード020『優の朝』


目次


エピソード020『優の朝』

登場人物

更雲優
ねこみみウェイトレスな人造人間。喫茶・月影の従業員
更雲翔
ねこみみふぇちな発明家。優の作成者
月島直人
喫茶・月影マスター。物体操者。更雲優の雇い主。

6:00

ぴぴぴっ。ぴぴぴっ。ぴぴぴっ。

「あ……もう6時」

時計を止める。眠い目をこすりながら、パジャマからメイド服に着替える。

「ご飯……作らなきゃ」

7:00

ゆさゆさ。ゆさゆさ。

「マスター。起きてくださ〜い。朝ですよ」
「う〜あと300秒……」
「早くしないと、ご飯さめちゃいますよ」
「キスしてくれたら起きる……」
「遅刻してもしりませんからねっ」

遠くからの声だ。翔が布団から顔を出してみると、部屋の中にはもういない。奥の台所のほうから聞こえてくる。

「……逃げられたか」

当たり前だ。

7:08

「おはようございます」
「眠い……あ、おはよう」
  
「いただきます」
「どうですか?」
「うーむ。この目玉焼きのまったりとしてさっぱりとした味がなんとも」

どんな味だ

「あの……」
「いつも通り美味しいですよ」
「ありがとうございます」

7:28

玄関

「それでは、先に出るので。あとはよろしく」
「いってらしゃいませ〜」
  
「さて、掃除掃除」

9:02

御茶碗をふきんでふきふき

「さてと。おしごとに行きますか」

メイド服からTシャツにジーンズという普通の服に着替え直す

「いってきま〜す」

9:58

月影の扉が開く

「おはようございます」
直人
「おはようございます」
「今日もいい天気ですね」
直人
「暑くなりそうですね。今日も仕事、がんばりましょう」
「はいです。じゃあ、着替えてきますね」

いつも自宅で身につけているのと同じメイド服を着て、その上に、直人が準備した月影伝統のフリル付きエプロンを身につける。

直人
「さて。準備をはじめますか」
「はいっ」

11:00

表にある「準備中」の札を外す

「いらっしゃいませ。ご注文は何になさいますか」

解説

更雲優の朝についての日常エピソード。



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