語り部IRCログ #HA06-02 2008-12-02

現代オカルトファンタジー世界「狭間さまよえるもの達」のチャンネル分室。

過去ログを示すのにはHTML版の語り部IRCログ #HA06-02 2008-12-02をご活用くださいませ。

2008/12/02 00:00:00
[gombeLOG] オットー:「(……しかし見かけによらぬものだ)」
[gombeLOG] #異能があるとしても、無いとしても
[gombeLOG] #延々と続くケーゲルの対話実験に耐え抜くヒルデガルトの気丈さ、タフさは外見からは想像も付かないほど
[gombeLOG] オットー:「……? あれはケーゲル女史か」
00:05:58 Hisasi -> Hisa_away
[gombeLOG] #別棟へ移動していくやつれた様子のケーゲル女史を目にして程なく、今日の実験時間の終了の知らせが入る
[gombeLOG] オットー:「フロイラインはどうした」
[gombeLOG] 兵士:「離れの温室に移動しています。……休みたいからと」
00:07:30 MOTOI -> MOTOIbath
[gombeLOG] オットー:「……そうか」
[gombeLOG] #移動させています、が正しいか
[gombeLOG] オットー:「二人の様子を見てくる。これだけの部隊を動員しているのだ……潰されてはかなわん」
[gombeLOG] #そのまま下階へ
[gombeLOG] #と。
[gombeLOG] 兵士:「特に必要がなければ面会は許可されていない」
[gombeLOG] 青年:「怪しい者ではありません。学校の皆の手紙を」
[gombeLOG] オットー:「どうした」
[gombeLOG] 兵士:「はっ、少佐」
[gombeLOG] 青年:「……ジーク・ハイル!」
[gombeLOG] オットー:「ジーク・ハイル」
[gombeLOG] #将校の登場に反射的に最敬礼をおこなった緊張の面持ちの青年に、片手を上げて応えるオットー
[gombeLOG] 兵士:「この青年が、手紙を直接この家の娘に渡すと言って聞きませんので」
[gombeLOG] オットー:「ほう?」
[gombeLOG] オットー:「なぜだ」>青年
[gombeLOG] 青年:「学校の同級生でした」
[gombeLOG] オットー:「それは聞けんな」
[gombeLOG] 青年:「自分は郵便配達を務めています」
[gombeLOG] オットー:「……資格はあると言いたげだな」
[gombeLOG] 青年:「ヒルデガルト・リュティンク宛の手紙を預かっております!」
[gombeLOG] オットー:「では見せてみろ」
[gombeLOG] 青年:「……」(やや動揺)
[gombeLOG] オットー:「どうした、予想は付いたはずだ」
[gombeLOG] 青年:(懐から恐る恐る差し出す)
00:23:19 ! ToyoMB ("Leaving...")
[gombeLOG] #封筒にすら入っていない、手紙の束
[gombeLOG] オットー:(兵士と顔を見合わせ、思わず苦笑する)
[gombeLOG] #手紙の束を手にとり、兵士と手分けして内容を改める
[gombeLOG] #特に問題はない
[gombeLOG] オットー:「……名は」
[gombeLOG] 青年:「アルベルト・カウマンです」
[gombeLOG] オットー:「では、カウマン郵便配達士とやらが没収や取り次ぎに値しない“手紙”を目的の人物に配達するまでの間、私の監視下に置くこととする」
00:30:11 ! MOTOIbath ("最近夜更かしキャラチャができなくなりつつあり。")
[gombeLOG] 青年=アルベルト:「……え」
[gombeLOG] オットー:(手紙をアルベルトに突き返し)「元の持ち場に戻れ」>兵士
[gombeLOG] 兵士:「はっ」
[gombeLOG] #兵士も、やれやれ丸く収まったと思わせぶりな表情で、やおら元の位置に戻る
00:32:59 Hisa_away -> Hisasi
[gombeLOG] アルベルト:「ありがとうございます!」
[gombeLOG] #かくして
[gombeLOG] オットー:「こっちだ」
[gombeLOG] アルベルト:「離れですね」
[gombeLOG] オットー:「……知っているのか」
[gombeLOG] アルベルト:「昔から……彼女は温室で時間を過ごすことが多いんです」
00:36:01 + ToyoMB(~ToyoMB@r-115-36-173-169.g208.commufa.jp) to #HA06-02
[gombeLOG] #アルベルト・カウマン、17歳。街の役場の職員の息子。リュティンク家の建つ丘の麓、程無い近さにある集落に住んでいる。中学までヒルデガルトとは同級生で、ここ数年は郵便局に勤めている
[gombeLOG] #オットーの頭の中には、不審者の接近を警戒するべく周辺の住人の名前と職業が身辺調査されインプットされていたが、そのことをおくびにも出さず
[gombeLOG] オットー:「子どもの時から知っているようだな」
[gombeLOG] アルベルト:「リュティンクさんと自分の父親は友人同士でしたので」
[gombeLOG] オットー:「なるほど」
[gombeLOG] #話している間に離れに着く
[gombeLOG] #オットーが兵士に合図すると、兵士がドアを開けて、郵便が届いたことを中のヒルデガルトに告げる
[gombeLOG] ヒルデガルト:「……アル!?」(温室の奥から、まるで子犬のように駆けだしてくる)
[gombeLOG] アルベルト:「ヒルダ! 元気かい?……大丈夫?」
[gombeLOG] #ヒルダをいたわりつつ、周囲の軍人にも遠慮しつつ、の微妙な言葉を選びながらヒルダと面会を喜び合うアルベルト
[gombeLOG] オットー:「……」(アルベルトの言動に注意しつつ、ヒルデガルトの様子をちらりと窺う)
[gombeLOG] #人目のある中で奔放な子どものような振る舞いはできないが
[gombeLOG] #恥じらいながら控えめな中にも嬉しさを隠さないその表情は、ケーゲルや自分たちとの間では決してみられない穏やかさでほころんでいる
[gombeLOG] ヒルデガルト:「……(はっ)」(オットーの視線に気付く)
[gombeLOG] オットー:「……っ」
[gombeLOG] ヒルデガルト:(視線を逸らしてアルベルトとの世間話に戻る)
00:55:39 ! meltdown ("皆様に「砂漠の風」があらんことを")
[gombeLOG] オットー:「……」(バツが悪いのをなるべく表情に出さないようにして、自分も視線を逸らして耳だけ傾ける)
[gombeLOG] #10歳ちょっとにしか見えない姿は、アルベルトの妹という以上の幼さでありながら
[gombeLOG] #その態度や表情や仕草振る舞いは、確かにアルベルトと同年代の乙女のもので
[gombeLOG] オットー:(咳払い)
[gombeLOG] アルベルト:「……じゃあ、仕事に戻るから」
[gombeLOG] ヒルデガルト:「ええ。……また来てね、アル。お仕事頑張って」
2008/12/02 01:00:00
[gombeLOG] アルベルト:「ありがとう、また……来るよ」(後半はオットーの様子を窺って)
[gombeLOG] ヒルデガルト:「……」(アルベルトの様子に気付いて、やはりオットーに目を向ける)
[gombeLOG] オットー:(あえて視線を合わせず、もう一度咳払い)
[gombeLOG] #そそくさと別れる若い二人、アルベルトをせき立てるように外へ連れて行くオットー
[gombeLOG] #その途中で
[gombeLOG] アルベルト:「……少佐」
[gombeLOG] オットー:「何だ」
[gombeLOG] アルベルト:「……ありがとう、ございました」
[gombeLOG] オットー:「……郵便配達なら、あまり無駄な道草に時間をかけんことだ
[gombeLOG] 」
[gombeLOG] アルベルト:「はい……でも」
[gombeLOG] アルベルト:「やはりあなたで良かった。オットー・フォン・アイクシュテット少佐」
[gombeLOG] オットー:「……?」(違和感を感じて振り向く)
[gombeLOG] #振り向いたオットーを、アルベルトの視線が真正面から射抜く
[gombeLOG] #そこには、先程まで居たはずの勤勉で従順な模範的な青年国民の姿はなく
[gombeLOG] #真っ直ぐと、不敵に値踏みするかのようでありながら安心と信頼のこもった目で見つめる、不意に大人びた印象を帯びたアルベルトが
[gombeLOG] アルベルト:「ぼくが居ない間、ヒルダを守ってください。……お願いします」
[gombeLOG] オットー:「何……?」
[gombeLOG] #まるでオットーのことを知っているかのような
[gombeLOG] アルベルト:(にこりと笑って)
[gombeLOG] #元の場所まで戻ってきて、たっと駆けだしてアルベルトは敷地を出ていく
[gombeLOG] アルベルト:「信頼しています。また会いましょう、“ヴィトョール”」(去り際に)
[gombeLOG] オットー:「?」
[gombeLOG] #反駁のいとまもなく
[gombeLOG] オットー:「……何、だと……?」
[gombeLOG] 兵士:「……どうしました、少佐?」
[gombeLOG] #先程の番をしていた兵士が気が付いて声をかけてくる
[gombeLOG] オットー:「いや、何でもない。……あの青年、最後に何か言わなかったか」
[gombeLOG] 兵士:「言いましたね……何でしょうか」
[gombeLOG] #気易い奴めけしからん、とか冗談めかして言う兵士と、そのまま話をはぐらかせて
[gombeLOG] オットー:「…………?」
[gombeLOG] #その夜
[gombeLOG] #ベルリンへの移送はまたも延期するというケーゲル女史のブリーフィングがあり
01:20:35 ! Hisasi ("化学反応おそるべし。")
[gombeLOG] ヒルデガルト:「……」(沈鬱な表情で聞く)
[gombeLOG] オットー:「……必要な内容は手配します。女史は、“彼女をベストの状態に置くように”最善を尽くしていただきたい」
[gombeLOG] ケーゲル:「ええ、ありがとう。……そう、そうね。わかっています」
[gombeLOG] #疲れたように目を押さえながら
[gombeLOG] ケーゲル:「軍の協力には感謝します。本部とも相談して、明日からのプランを決めますわ」
[gombeLOG] オットー:「結構」
[gombeLOG] オットー:「……二人とも、休まれるが良いでしょう。時間を急いても、貼り付けた糊は乾かないものです」
[gombeLOG] ケーゲル:「それができれば……。でも……そうね」
[gombeLOG] ヒルデガルト:「……」
[gombeLOG] #夕食後のブリーフィングはお開き
[gombeLOG] #早々に自室へ下がったケーゲルよりも遅れて、ヒルデガルトが自室へと戻る
[gombeLOG] オットー:「……」
[gombeLOG] ヒルデガルト:「……」(自分を見送るオットーの前を通り過ぎ駆けて、ふと見上げる
[gombeLOG] オットー:「?」
[gombeLOG] ヒルデガルト:「少佐……?」
[gombeLOG] オットー:「……何か用かね?」(抑え気味の落ち着いた声で答える
[gombeLOG] ヒルデガルト:「昼間……アルベルトを連れてきてくださって、ありがとうございました」
[gombeLOG] オットー:「……ああ」(そんなことか、と微笑む)
[gombeLOG] ヒルデガルト:「お心遣いに、感謝いたします」(スカートをつまみ、優雅に淑女の仕草でお辞儀を)
[gombeLOG] オットー:「……っ」(驚)
[gombeLOG] #自分を拘束している軍人に礼を言う籠の鳥がいるなどとは思いもよらず
[gombeLOG] #もう一度自分を見上げ、かすかに微笑みを見せながら退出していったヒルデガルトの後ろ姿をただ見送るしかなかった
[gombeLOG] ----
[gombeLOG] C/A:(潤野中学の校舎の天井裏の物陰で目を覚ます)
[gombeLOG] C/A:「……」
[gombeLOG] C/A:「夢か……」
[gombeLOG] C/A:「……全く、ネズミは気楽な生活だというのに」
[gombeLOG] C/A:「なんで人間の夢なんか見るんだ……?」
[gombeLOG] C/A:(やれやれ、と言いたげに、のびをして、今日の食べ物を探しに出かける)
[gombeLOG] ----
[gombeLOG] つづく。
[kurov] つづいた。
[Suo_] キャプテンの前世?
[gombeLOG] そういう感じですね
[gombeLOG] と言うわけで更新 http://hiki.kataribe.jp/HA06/?PrincessInTheCage
01:55:03 Morris -> MorrisZZZ
01:59:24 ! Suo_ (EOF From client)
2008/12/02 02:00:00
[gombeLOG] 昨日作ったような気がしてたページだが、もう3日ほど経ってた
02:12:06 ! Knnon ("ChatZilla 0.9.84 [Firefox 3.0.4/2008102920]")
02:27:18 gombeLOG -> gombeAFK
2008/12/02 03:00:00
03:10:13 ! gombeAFK ("Leaving..")
03:29:44 Saw -> Saway
2008/12/02 04:00:00
2008/12/02 05:00:00
05:45:27 ! hotaru ("See you...")
2008/12/02 06:00:00
2008/12/02 07:00:00
2008/12/02 08:00:00
08:28:38 Marcy -> Mar-work
08:43:37 MorrisZZZ -> Morris
2008/12/02 09:00:00
09:00:00 ! kataribe ("auto down")
09:01:26 ! Saway ("See you...")
09:05:27 + kataribe(~kataribe@sv1.trpg.net) to #HA06-02
09:25:34 mikeZzz -> mikeyama
2008/12/02 10:00:00
2008/12/02 10:00:01
10:00:31 + kata_cre(~kata@ns.cre.ne.jp) to #HA06-02
10:11:48 + arca(~arca@211-9-53-242.cust.bit-drive.ne.jp) to #HA06-02
2008/12/02 11:00:00
11:50:30 ! arca ("スポーン")
2008/12/02 12:00:00
2008/12/02 13:00:00
2008/12/02 14:00:00
2008/12/02 15:00:00
2008/12/02 16:00:00
2008/12/02 17:00:00
17:12:07 Morris -> MorrisAFK
17:47:17 mikeUniv -> mikeyama
17:49:22 MorrisAFK -> Morris
2008/12/02 18:00:00
18:01:29 TK-Leana -> TK-Sanpo
18:13:45 + NaggyFish(~naggyfish@p92546f.fkoknt01.ap.so-net.ne.jp) to #HA06-02
18:16:50 + CorDiaROM(~cordially@p220208148106.tcnet.ne.jp) to #HA06-02
18:21:04 OTE -> OTE_Aw
18:22:10 + meltdown(~meltdown@wd18.AFLd11.vectant.ne.jp) to #HA06-02
18:57:24 ! lute ("悪意をくみ取る努力は、やめにしよう。")
2008/12/02 19:00:00
19:04:36 + lute(~lute@p2013-ipbf212fukuokachu.fukuoka.ocn.ne.jp) to #HA06-02
19:09:40 + NaggyFish(~naggyfish@p92546f.fkoknt01.ap.so-net.ne.jp) to #HA06-02
19:39:11 + Suo(~username@ppxm190.enth.cli.wbs.ne.jp) to #HA06-02
2008/12/02 20:00:00
20:15:27 + Saw(~UserID@59-171-255-156.rev.home.ne.jp) to #HA06-02
20:16:19 ! kurov ("Leaving...")
20:16:40 Saw -> Sawdead
20:29:04 + kurov(~kurov@OFSfb-01p2-7.ppp11.odn.ad.jp) to #HA06-02
20:51:55 + Hisasi(~hisasi@115.CH575a.cyberhome.ne.jp) to #HA06-02
20:57:52 CorDiaROM -> CorDrink
2008/12/02 21:00:00
21:09:52 ! Toyolina ("Leaving...")
21:17:18 + Toyolina(~Toyolina@r-115-36-173-169.g208.commufa.jp) to #HA06-02
21:31:06 ! NaggyFish ("目がァ目がァーッ!")
21:35:19 CorDrink -> CorDeath
21:39:28 Morris -> MorrisEAT
21:49:02 fukaGuten -> fukaFuton
21:58:29 MorrisEAT -> Morris
2008/12/02 22:00:00
22:09:18 Mar-work -> Marcy
22:39:28 + gombeLOG(~username@ntkyto176022.kyto.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp) to #HA06-02
2008/12/02 23:00:00
23:17:07 ! meltdown ("皆様に「砂漠の風」があらんことを")
23:38:06 + miburo(~toukaen@i58-89-89-149.s02.a027.ap.plala.or.jp) to #HA06-02
23:40:54 + MOTOI(~MOTOI@202-72-78-136.cnc.jp) to #HA06-02
2008/12/03 00:00:00 end