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霞ヶ池の闇
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2010/07/28 00:00:01
[utako] 炬夏:「……この辺りは調べたから、次は荒茂のあたり…」
[utako] #一本を2、3口で食べ終えて次から次に胃の中に収めてしまう。
[utako] #箱の中身がなくなったところで、不服そうに空箱を潰して、ため息をついた。
[utako] 炬夏:「お腹は膨れないっていうのは、ちょっと嫌ね。」
[utako] #辺りにコンビニは見えない。コンビニの場所もわからなかったので、空腹は我慢して歩き始める。
00:08:03 MOTOsleep -> MOTOI
[utako] 炬夏:「ここすごいそそる資料が転がってるはずだけど…一人で動くにはダメね。」
[utako] #深く、深く、残念そうなため息をついて地図を見る。
[utako] 炬夏:「不確定要素が解っただけでも…いっか…」
[utako] 炬夏:「星の向こうに行かない式とか用意するだけでも、今の予算じゃ全然足りないわ。」
[utako] #よいしょっと、ナップサックを担ぎ直して歩く。
[Toyolina] #なかなかの電波を受信しているようにみえる
[utako] #吹利県の地理と、神座神社の文献を調べた結果程度ですよ。
[utako] #深いところは何も探れてない状態です。
[utako] 炬夏:「今回はコレだけで――――」
[utako] #ナップサックの重みを堪能するように担いで、口元が笑みが零れた瞬間だった―――
[utako] #炬夏の前方、20m先に人影が現れる。
[utako] 炬夏:「――――」
[utako] #解らない距離だと言えば、そうだったが…見えなかったわけではない。
[utako] #人影は暗く、まだ確認はできないが、ふらりふらりと歩いてくる姿には見覚えがあった。
[utako] ???:「あ゛、ぁ……あ゛…」
[utako] 炬夏:「あぁ……もう!!」
[utako] #怒りをあらわにして、ナップサックを地面に置いた。眉間に皺を寄せて、お腹から出てくるだけの声を絞って叫んだ。
[utako] 炬夏:「どこのなにものでなんなのよ!!人の資料を次から次に奪いにきて!!これは、私のものだ!!」
[utako] #電灯の下を人影が通る。姿ははっきりと確認できた。
[utako] 動く死体:「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
[utako] #腐乱している人間。視線はどこを向いているか解らず、20mを切った途端に異臭が炬夏の所まで届いた。
00:23:59 + Suo(~username@ppxh085.enth.cli.wbs.ne.jp) to #HA21
[utako] #そして、声が増える。前後左右、暗がりに紛れてぞろぞろと動く死体達が現れ始めた。
[arca__] #バイオハザード!
00:25:03 ! Suo (EOF From client)
[utako] #クレアはいいこ!
[utako] 炬夏:「あぁ……………面倒くさっ…匂いもくさいっ、性根も腐ってる!」
[utako] #苛立ちを隠しきれずに叫ぶと、手近な一体に向かって踏み込んだ。
[utako] #死体の顎に掌底を打ち込むように呪いを放つ。――数は面倒だが退路を確保するために、障害物になりそうなものから排除しようとした。
[utako] 炬夏:「人間相手だと、だめだけど…あんたらに手加減しようなんて、これっぽちもないからね。」
[utako] #死体の頭が振動すると、弾けた―――少しだけ痙攣して死体は力なく倒れる。
[utako] 炬夏:「よっし、これだけ死体があれば、こっちの邪気も陰気も集めやすいわ。」
[utako] #相手の耐久力も問題になりそうにない。いける、と確信したのか頷いてナップサックを拾って逃げようと、振り返った。
[utako] 炬夏:「まぁ……そうよね。」
[utako] #狙いはそもそも炬夏ではなく、ナップサック。動く死体達は、炬夏の方など興味も示さず、意外な速度でナップサックに群がろうとしていた。
[utako] #一体の死体がナップサックに触ったところで、ぶつん、と炬夏の中で切れるような音がした。
00:37:00 + arca(~arca@softbank219175154014.bbtec.net) to #HA21
[utako] 炬夏:「死体ども…解った…解ったから、それ離しなさい、それでちょっと話合いしましょ。そ、それで、勘弁してあげる…お互いに利益が出るやり方が―――」
[utako] 動く死体:「あ゛」
[utako] #また、ぶつん、と炬夏の中で何かが切れる音がした。俯きながら、何かぶつぶつと呟き始める。
00:38:32 ! miburo ("クーラーこそわが人生")
[utako] 炬夏:「絶え給へ滅び給へ朽ち給へ……呪われ給へ。」
[utako] #呪言。呪詞。呪術の詠唱と言える―――炬夏の両手に、陰気が集まる。淀む。貯まる。
[utako] #足元のアスファルトが、少しだけ溶けた。
[utako] 炬夏:「呪術なんて大層な名前あるから格好良いかもしれないけどね、呪術は呪いよ。相手を呪う事で、そもそも成り立つのよ…」
[utako] #一歩一歩歩き出した。ナップサックを手に入れた死体達はそれを意に介せず、元来たほうへと戻り始めた。
[utako] 炬夏:「人がせっかく呪ってやるって言うのに…待ちなさ―――」
[utako] SE:ズンッ―――
[utako] #炬夏の視界が揺れる。音が遠くに聞こえた気がするが違った。
[utako] #空間転移―――それに合わせて現れた者が持つ全長3mほどの歩兵槍が炬夏の肩を貫いて、壁に縫いとめた。
[utako] 炬夏:「――――」
[utako] #次第に熱くなり、それは痛みへと変わる。
[utako] ???:「その指導書を大人しく置いていけば良いものを……」
[utako] #何もない空間から現れた全身鎧の戦士。
[utako] #銀色の甲冑に身を包んでいる時代錯誤な甲冑だが形が歪だった――そもそも、頭が二つ有り、腕が計4本、足も4本、シルエットはギリシャ神話に出てくるケンタウロスのようだった。
[utako] 炬夏:「あ………っ………ぐっ…」
[utako] #槍はびくともしない。槍を伝って壁についた血が地面へと垂れるのが見える。
[gombeLOG] #キャー べべぼー
[utako] #呪いの方向が、銀甲冑の方へと向いた。
[utako] 銀甲冑:「ふむ。怨嗟を纏っていては我が槍に錆がつく……頭を潰せば、その識自体途絶えるか。」
2010/07/28 01:00:00
[utako] #銀甲冑が腰に帯びた鞘から剣を抜いた。槍はまだ持っている。それどころか、さらに置くに突いているようだった。
[utako] 炬夏:「はぁ……あぁ…もう……」
[utako] #ポケットの中を探り、一枚の電話番号が書かれた紙を引き出した。
[utako] 炬夏:「……ヒーローに、電話しとけば良かった。」
[arca] #これは呼ばれているのか
[utako] #ヒーロー惨状しときます?
[gombeLOG] #ひでえ誤字だ!
[utako] #惨状じゃないや。参上ww
[utako] #ヒーローは何人くるかな(ぇ
[arca] #状況を鑑みると別の人を送るのが良さそうだ
[utako] #銀甲冑が剣を振り上げる。
01:07:44 ! kurov ("Leaving...")
[utako] 銀甲冑:「さらばだ、女。―――――お前の指導書は我々が活用してやる。」
[arca] SE:リン…
[utako] 銀甲冑:「………」
[arca] #鈴の音がどこからともなく鳴る
[utako] #剣を振り下ろそうとする手が止まる。
[arca] SE:リン…
[arca] #響くはずがない空間で、まるで洞穴のように鈴の音が反響している
[utako] 銀甲冑:「紛れ込んだか……槍が錆びる前に片付けておくか…死体も一つ減ったところだ…が……」
[arca] #ものすごい『聖』の波動が!
[utako] #反響音―――鈴の音の違和感に気づく。二つの頭が周囲を警戒し始めた。
01:12:19 + kurov(~kurov@p1128-ipbf5003marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp) to #HA21
[utako] 炬夏:「う………」
[utako] #何だか気分悪くなってきた様な顔。
[arca] SE:リン…リン…
[utako] 銀甲冑:「………女ではなさそうだな。」
[utako] #何かの術をかけられたのかと炬夏を見るが、様子から察するに鈴の音に当てられているようだった。
[arca] #一つ、二つと鈴の音がまるでその場に居るものを見定めている様な感覚
[utako] #炬夏の膝ががくがくと揺れ、力なく膝をつく。肩には槍が刺さっているため、釣られるような状態になった。
[utako] 銀甲冑:「……これは」
[utako] #都合が良いのではないだろうか。
[arca] ???:「みんな、邪悪な波動。でも誰が悪い人かは一目瞭然」
01:16:42 ! Hisasi ("ただいま二次元")
[utako] 銀甲冑:「屍。指導書を持ち帰れ、殿は私が担当する。―――誰だ。貴様。」
[utako] #ナップサックを持った屍が頷くような仕草をすると、ふらふらと銀甲冑の後方へと歩いていく。
[arca] ???:「禍津を払うもの。蓋の要だよ?」
[arca] SE:シャン!
[arca] #ひときは強い鈴の音が鳴ると同時に、光の柱が剣山のように周囲に突き出で、屍達を襲う!
[utako] 銀甲冑:「させぬ――!」
[utako] #盾を二つ、剣を二本持ち、甲冑は屍達――ナップサックを持った屍を盾と身体で守ろうとする。
[utako] #剣山を凪ぎ剣で凪ぎ、防ぎきれなかったものを盾と甲冑で止めた。
[utako] #剣山を剣で凪ぎ
01:24:13 ! kurov ("Leaving...")
[arca] #聖属性の棘みたいなもの。そこら辺の悪霊なら一撃で成仏する(ぉ
01:26:02 MOTOI -> MOTOsleep
[arca] ???:「大きい人、泥棒さん?その鞄には良い物が入っているの?」
[arca] SE:リン…
[utako] #剣山を受けた他の屍達が、やられていく中、屍を自分の影に隠しながら、銀甲冑は声のするほうを、一つの頭で見る。もう一つの頭は常に周囲を警戒している。
[arca] #物影から鈴を持った少女が現れた
[utako] 銀甲冑:「貴様の欲しがるものが入っているわけではない。立ち去れ。それで終わる!」
[arca] #巫女の装束を着ている
[utako] #胴の前に盾を構え、2本の剣を少女へと振るおうとして止める――――
[arca] ???:「立ち去らないよ?立ち去ったらあの女の人を殺してしまうんでしょ?」
[arca] ???:「そんなことしちゃだめだよ」
[utako] 銀甲冑:「貴様が手を出さぬら、こちらも手を引こう。しかし、あれは頂く。」
[utako] #守った一体の屍が持っているナップサックを顎で示した。
[arca] ???:「交渉なの?私そう言うのわからないな…でも、あの女の人の物なんでしょ?」
[arca] ???:「だったら、かえしてあげてよ」
[utako] 銀甲冑:「それは―――譲ることはできぬ。」
[utako] #盾と剣を構えて、足踏みにあわせて、甲冑がガチャガチャと音を立てた。
[utako] #その間も屍は暗がりの方へと移動していく―――
[arca] ???:「じゃあいいや。女の人が死ぬ前に手当てしないといけないの」
[utako] 銀甲冑:「あの女……殺すよりも生かしておく方が使い道があるか………」
[utako] #ひそりと呟くと、地面を剣で一閃して切りつける。
[utako] 銀甲冑:「ならば、これより追うな!我らは去る!」
[utako] #馬のように脚を上げると、銀甲冑は暗闇の中へと走っていった。
[arca] #銀甲冑が去ったのを確認して炬夏の方へ向う
[utako] #30mほど奥で、足音も甲冑の音も、屍のうめき声も消える。同時に、破損した死体達も透明になるように消えて行った。
[arca] #そして傷の具合を確かめる巫女服
[utako] #炬夏は肩に穴が開き、顔が真っ青になっている。血はあまり出ていない。
[utako] 炬夏:「う……ぅぐ……」
[arca] ???:「止血だけして、庵に運ぼう。その後は手の者に任せれば良いよね?」
[utako] #炬夏の周りは邪悪な気配が淀んでいる。放っておけば一般人が中てられるほどに。
01:46:11 + kurov(~kurov@p1128-ipbf5003marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp) to #HA21
[arca] ???:「強い呪いの気配…払わなければ死体の山と同じだね」
[arca] #問題がなさそうなら邪悪を払うぜ!
[utako] #払っておくなせぇ巫女様!
[utako] #普段なら炬夏自身で清めるところだけど、気絶中なのでまかせますた
[arca] ???:「凪の風、途の風…四つ角の柱……解」
[arca] SE:リン…リン…
[arca] #鈴を鳴らし、懐から取り出した砂の様な物を周囲に振りかける
[arca] #呪が中和されていくぜ
[utako] 炬夏:「…………」
[utako] #さらに青くなってる。
[arca] ???:「庵に運ぼう」
[arca] #庵に運んで手の者に治療してもらうぜ
[utako] #どこw?
[arca] #櫻衛家の拠点の様な場所
[utako] #ひぃ
[utako] #しばらくすると青い顔も通常に戻ります。
[arca] #眠気が押してきているのでここで一旦切って宜しいでしょうか…
[utako] #ありがとうございます^^
[arca] #もうしわけないです
[utako] ----
[utako] おつきあいありでした!
[arca] おつかれさまです
[arca] 一体どんな秘密が!
[utako] が!
[utako] 次回は起きたところからお願いします!
[arca] ちなみに助けに現れたのはこいつ
[utako] シホちゃんだ!
[arca] .char_db 遼汐
[Role] char_db(db): 櫻衛遼汐/憐汐(さくらもり・りょうせき/れんせき)
[Role] さんがみつかりましたわ♪>arcaさん
2010/07/28 02:00:00
[utako] 櫻衛家と聞いてわかりましたぜ
[arca] 二人の内のどちらかは秘密
[gombeLOG] 犬神さんで襲おうとしたが、多分近寄りたくない気が充満していると思ったのでやめたぜ
[utako] むらむら
[arca] シホちゃんは禍を見つけると払いにいく
[arca] 実はもう一人助けにいく候補が居たけれど不幸にしそうなので自重した
[utako] どんな展開でも良いんだぜ!
[arca] 呪いつながりではそっちの方が良かったかもしれなかったね
02:07:16 ! arca ("Leaving...")
02:09:23 ! gombeLOG ("Leaving..")
2010/07/28 03:00:00
2010/07/28 04:00:00
04:09:16 ! utako ("TakIRC")
2010/07/28 05:00:00
2010/07/28 06:00:00
2010/07/28 07:00:00
07:42:15 ! matuya ("Leaving...")
2010/07/28 08:00:00
2010/07/28 09:00:00
09:00:00 ! kataribe ("auto down")
09:04:19 + kataribe(~kataribe@sv1.trpg.net) to #HA21
09:28:58 + H_Aoi(~chocoa@p23181-adsao01daikai-acca.hyogo.ocn.ne.jp) to #HA21
2010/07/28 10:00:00
2010/07/28 10:00:01
10:00:36 + kata_cre(~kata@ns.cre.ne.jp) to #HA21
10:15:53 + utako(~utako@OFSfb-24p2-243.ppp11.odn.ad.jp) to #HA21
2010/07/28 11:00:00
11:23:00 ! utako ("TakIRC")
2010/07/28 12:00:00
2010/07/28 13:00:00
2010/07/28 14:00:00
14:50:08 + utako(~utako@OFSfb-24p2-243.ppp11.odn.ad.jp) to #HA21
2010/07/28 15:00:00
15:59:46 + utako(~utako@OFSfb-24p2-243.ppp11.odn.ad.jp) to #HA21
2010/07/28 16:00:00
2010/07/28 17:00:00
2010/07/28 18:00:00
2010/07/28 19:00:00
19:09:15 ! utako ("TakIRC")
19:42:59 + arca(~arca@softbank219175154014.bbtec.net) to #HA21
2010/07/28 20:00:00
20:09:35 + fukaNote(~fukanju@FL1-119-242-251-141.oky.mesh.ad.jp) to #HA21
20:20:47 ! H_Aoi ("さいなら〜")
2010/07/28 21:00:00
21:11:26 + utako(~utako@KD113151167092.ppp-bb.dion.ne.jp) to #HA21
21:50:12 MOTOsleep -> MOTOI
2010/07/28 22:00:00
22:25:35 + Suo(~username@ppxh085.enth.cli.wbs.ne.jp) to #HA21
22:36:02 MOTOI -> MOTOImesi
22:39:29 ! Ruki_ ("Leaving...")
22:58:03 + Hisasi(~hisasi@115.CH575a.cyberhome.ne.jp) to #HA21
2010/07/28 23:00:00
23:05:56 + arca_(~arca@softbank219175154014.bbtec.net) to #HA21
23:07:52 + Ruki(~Ruki@202.211.150.220.ap.yournet.ne.jp) to #HA21
23:13:14 + mikeyama(~mikeyama@e6d28.Est6N1F7.vectant.ne.jp) to #HA21
23:28:43 + gombeLOG(~username@ntkyto045085.kyto.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp) to #HA21
23:51:22 MOTOImesi -> MOTOI
2010/07/29 00:00:00 end
先日分(2010-07-27) ← 表示中(2010-07-28) → 翌日分(2010-07-29)
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