PS14『球殻は軋み、門は揺らめく』


目次



PS14『球殻は軋み、門は揺らめく』


PS14とは

最高技能値18で、人間の域は越えつつあるが、まだ神域にはまったく達していな
い。そんなキャラクターの苦悩を遊ぶ予定。

PCたちは、神々への道を研究する研究者サークルに所属し、神々の力を得るため
の過去の研究を求めて調査を行っている。



マスター向け舞台説明

フラーレンC60タイプの梁構造に保持された反発加工された石板により構築され
た球形。内部の赤道面に円盤を置き、片面の軸に半径長さの円筒を配してある。
描写としては異形感を中心に。

円筒には外部に向けての応力をかけることが可能になっている。これを起動する
ことにより疑似重力を発生させている。

実体は超空間要塞におけるある種の砲台である。


参加キャラクター

 マシェイ・エレス	:幻真転法つかいのノーティス学院生徒
http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/27500/27537.html
http://kataribe.com/PS/14/C/0002/

 ラクナル・ノウェル	:雑貨・呪具店「白呪堂」の若旦那
http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/27500/27536.html
http://kataribe.com/PS/14/C/0004/

 エリヤ・クローム	:異物に侵食し操作できる女性
http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/27500/27538.html
http://kataribe.com/PS/14/C/0007/


初期情報


開門用の認証回路を収めた握り拳大の球体がある。これはかつてのピタタレス帝
国の遺跡を調査したおりに発見されたものであるらしい。研究者の遺品から発見
され、奇譚会が入手した。


無人探査によれば、転移先はドーム構造となっている。重力がないこと、気密が
保たれていないことを確認した。ドーム内部に生命反応はなく、自動迎撃なども
感知されなかった。
建築様式からしてもピタタレス系の技術を利用していることは明白。つまり石組
み中心半地下都市構造を好み、空間場工学を利用した呪法的・建築工学的に組み
立てられた異界であることが推測される。

呼吸可能な大気を維持するために風の神力を内包する術者(風の神の娘:ラーシャ
・ウォスク)を同行する。ただし維持するために集中するので助けは得られない
し、守らなければならない。

どのような方法で構築し維持されているかの技術を調査し、なぜ壊れているのか
原因を解明することで、神の領域に到達する上で必要な異界技術についての知識
を深めることが目的である。

任務(優先順位順):
・全員が生きて帰ること。
・どのような原理により構築維持されていたのか、なぜ破壊されているのか、の
二つを解明して帰ること。
・資料があれば持ち帰ること。
・有用な道具類で持ち帰ることのできるものがあれば拾うこと。
・生存者がいれば救出すること



展開の流れ

1.調査内容の確認
2.突入と危機
3.ドーム内の調査(時空門、居住区、アンカー、制御卓)
4.屋外の調査(〈池〉、破損部、もう一つのドーム、壁面、開口部)
5.脅威判明、回避しつつ脱出策を考える



ドーム内部

・転移後、周辺超空間の影響により時空門が不安定化していることが判明する。
一時的にでも安定化することが望ましい。


・時空門の補助・認証設備の周囲はドーム状の空間となっており、巨大な相対ア
ンカーの球体の一部が露出しており、制御可能になっている。相対アンカーとは
二つの座標系を固定するために利用される概念的なネジ止め、停泊するための錨
のようなものである。また生活に必要な施設の残骸と、監視卓、制御卓がある。
監視卓はロックされている。制御卓は、この異界に設置されているらしい大型の
偏向力場を起動させ維持するための仕掛けであるようだ。偏向力場は物質やエネ
ルギーを移動させる空間を発生させる基本的な空間回路で、空間回路における駆
動エネルギーの配分や、疑似人工重力などに利用されている。


アイデア発想箇条書き

どのようにその舞台に入るのか
・開門式を収めた握り拳大の球体がある。これはかつての帝国の遺跡を
調査したおりに発見されたものであるらしい。研究者の遺品から発見された。

PCの解決すべき課題はなにか
・どのような方法で構築し維持されているかの技術を調査し、なぜ壊れているの
か原因を解明することで、神の領域に到達する上で必要な異界技術についての知
識を深める。
・でも自動的に得られるから悩みどころがないのだよなあ。ということで、帰還
に必要な安定性を確保するために、超空間生命体から離脱しなければならない、
を主眼に置く。

登場する人物についての意図と、各人の目的達成のための行動
・呼吸可能な大気を維持するために風の神力を内包する術者(風の神の娘)に依頼
する。ただし維持するために集中するので助けは得られないし、守らなければな
らない。

行動の現実的に可能な舞台の範囲と、制限要素
・門のある部屋with相対停止錨、床面、梁、壁面、予備門のあるもう一
部屋、爆破の痕跡(破壊された一部屋)、歪んだ壁の隙間、大きな湖のように見え
るもの、偏向シャフト、外部開口部

達成目標と中間目標
・爆破の痕跡で戦いがあったことを知る
・シャフトを稼動すれば推進力として利用されていたことがわかる
・アンカーは全体固定ではなくすることで相対方向転換にも利用されていたこと
がわかる
・開口部からの観測、もしくは理論書により、疑似三次元的な超空間に浮遊に近
い状態で存在することが理解できる

目標達成への障害と制限
・いまんとこないんだよなあ。せいぜい砲撃か。
・何かするたびに壊れるのを障害にするかなあ

動機づけと継続意欲の維持方法
・超空間での危険とはなにかを理解する

達成度と危険が見える何らかの方法(カウントダウン要素と積み上げ要素)
・施設を稼動させると歪みが増えて崩壊が近づく。崩壊度は開口部の応力により
判明する。

葛藤を発生させるための方法
・いつ撤退するかの判断。撤退するための条件をどう整備するか。

テーマ
・空間場工学の工学っぷりを把握してもらう

得られるもの
・石材の緻密化強化および反発力場を付与する工具類(破損部)
・超空間砲台の小型模型(シャフト近郊)
 監視用に応用されている空中砲。エネルギーは周囲の偏向力場による傾斜から
取る
・超空間観測用の場を展開するための折り畳み式の器具(開口部) 
・疑似三次元空間についての理論書(第二ドーム)
 −現状の空間についての知識不足2 を除去できる
・超空間的な影響や変動を防止する遮蔽材の予備(壁面)
 安定化のために利用できる


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