語り部IRCログ #OM 2006-10-17

日本風 伝奇歴史物サプリメント鬼舞の刻

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2006/10/17 00:00:00
[sf] 当時はネコは紐やら綱やらをつけといたものらしいです
[sf] http://www.iz2.or.jp/rokujoin/shiten5.html
[sf] すげえ、人形で再現写真だ。
[hukirdead] おー
[hukirdead] 何というか、OM04だからこその「何か」ってあるのだろうか
[hukirdead] OM04の売りは何だ
[sf] 身分格差
[sf] とかは「ならでは」か
[sf] 夜が恐い
[hukirdead] うーむ
[hukirdead] でもまあ、それらは実際の平安時代でもそうであったでしょうし
[hukirdead] OM04が「史実に基づいた」平安時代ではなく、「架空の」平安時代であることの利点というか何というか
[hukirdead] 必要性?
[hukirdead] となると、多分肝となるのはOM共通である(?)
[hukirdead] 「鬼」なのかな、というところに戻ってくる
[hukirdead] ところが、実際の平安時代にも鬼が「いた」わけで
[hukirdead] (ぐにぐに
[sf] まずもって平安の鬼について整理してみる必要があるかな
[hukirdead] ですかねえ
[sf] ぱらぱらと「平安の都」をめくる
[hukirdead] とりあえず、怨霊とは別にしとかないと
[sf] 鬼気ってのは疫病のことか
[sf] 正確には疫病をもたらす疫神
[sf] ふむ
[sf] 四境祭ってのがあって、都に入ってくるのを妨害するわけねえ
[hukirdead] 何だろなあ。結局、一昔前の妖怪と同じように制御できない現象に対する説明みたいな感じなのかな
[sf] 実は大江山のあたりは大枝堺、つまり儀式的にも四境祭のうち西からの侵入を防ぐというのと重なるのか>酒呑童子
[sf] 四境祭の西の祭儀場なのです>大枝堺
[sf] この儀式には滝口の武士が勅使として同行するらしい
[sf] へー
[hukirdead] ふふむ
[hukirdead] 四角祭が大内裏を対象で、四境祭が都全体が対象ですか
[sf] みたいですねー
[hukirdead] で、四角四境祭はそれらを合わせた通称で八人の陰陽師が八ヶ所で行う、と
[sf] なかなか面白い
[hukirdead] OM04的に行くと、実際に結界を張ったりなんかしちゃうのかしらん
[sf] 四角四境の鬼気祭、かあ
[sf] でしょうな
[sf] 壊れたのを修復してるんでしょう
[sf] <疫病が流行ったあとですから
[hukirdead] それで何故結界が壊れたのか、を焦点に当てて話を書くこともできますしねえ
[sf] ですね
[sf] うわー。病草子に、借上(金貸し)の女で、太りすぎて自分だけでは歩くのも困難なのが居たという話がっ。
[sf] 当時から肥満はあったようです
[hukirdead] うはは
[hukirdead] ……そんなに裕福な食生活ができたっけ?
[sf] できる人はできたというわけですな
[hukirdead] ふぬ
[sf] 病草紙でした
[sf] ちなみに、当時は夫とは別の商売を自分でしている女商人はかなり多かったらしいです
[sf] そのへんの金貸しとかの溜まっていた界隈では、31415枚の銭貨が入った甕が発掘されりしてまして
[sf] なかなか。
[hukirdead] うひょう
[sf] 土壙だから地下の穴倉かか。
[sf] 倉が立ち並ぶ地域なんで、上にはもっとあったりしたワケでしょう
2006/10/17 01:00:00
[sf] 盗賊の首領らしきものを盗まれた人が尾行したら、検非違使別当の館に入ったという話が、古今聴聞集にあるらしい。
[sf] 胴腹巻きに小手をつけて長刀を持ち、直衣袴を高くくくりあげた姿。
[sf] そしてその正体は。
[sf] 上臈女房そのひとでした。
[sf] すげえぜ
[sf] つまりあれですよ、警察庁長官の秘書長が、夜な夜な男装して盗賊団を率いていた。というわけですね。
[hukirdead] むっはー
[sf] 27,8歳。
[sf] うひー
[hukirdead] とりあえず、思った。
[sf] 他にも和泉式部の夫の弟が盗賊団を率いて本朝第一の武略と有名だったらしい
[sf] 藤原南家ですぜ
[hukirdead] 物騒な
[sf] 追討をうけること15度。ついに捕まったとか。
[hukirdead] その弟君の年齢はどれくらいなのでしょう?
[sf] 今昔物語の袴垂らしい
[hukirdead] ああ
[sf] しかしこー、当時は他には防犯組織はとおもったら
[sf] 京職が設けた道守屋ってのがあるのね。
[sf] 道路に面してあって、保単位で住人たちが警備や宿直についたらしい
[hukirdead] でもまあ、結局は検非違使庁に職権が移ったようですねえ
[sf] 捜査や逮捕はですね。治安警戒はそういったのが当時もあったわけですな。
[sf] そういや中国でも同様に配置してたっけか
[hukirdead] ほむ
[sf] 江戸時代でいえば木戸番小屋とかみたいなもんですね
[hukirdead] 京職は派出所勤務で検非違使は本庁勤務……は何か違うか
[sf] まあ江戸で言えば火盗改めですよな>検非違使
[sf] > 0925/06/23【延長03/05/30】政府が不審な者の取り調べのため左右京職に道守屋(番小屋)を設けることとする。0
[sf] 歴史DB
[sf] 朝日選書 平安の都 http://hiki.kataribe.jp/OM04/?AsahiSensyoHeianNoMiyako
[sf] 小ネタばかりが雑多にだけど、こういう興味深いのも入っとるわけでした
[hukirdead] ほー
[hukirdead] ぼちぼち、ここいらで今までのことを踏まえて話を書いてみるかのう
[sf] おー
[hukirdead] とりあえず「鬼のせい」にすればいいんだ(言い過ぎ
[hukirdead] それをどう落とすかはキャラによって異なるだけで
[sf] 鬼ってのは、まず「おに」と「き」があるわけよね。「き」は中国の鬼で死霊などのこと。「おに」は姿の見えない脅威のこと。ですかね。元来は。
[sf] そーねー
[hukirdead] ほほむ
[sf] 「酷い目にあってから」あとで「あれは鬼だったのだ」とわかるわけです。疫病でも、襲って喰われるのでも。
[hukirdead] 例えば、一番簡単なのだと
[hukirdead] 「妻が肥満になってしまった」→「それは鬼のせいです」
[sf] おお
[sf] そのとおりですね
[sf] ほんとはまず最初に陰陽師を呼んで原因を占ってもらったようですね。
[hukirdead] ああ、そうか
[sf] もしかすると呪詛かもしれないし、祟りかもしれないし。
[hukirdead] ただ夫への不満のはけ口が食事に向いていただけかも
[hukirdead] ……それは鬼舞でなくてもできる
[sf] 占事略決by安倍晴明によると
[sf] 病気の原因は、神の類、仏の類、霊鬼の類、呪詛、そのほかなのです
[sf] それぞれ対応が違うわけですな
[sf] その他は風病(神経系疾患……と『平安貴族と陰陽師』にはあるがインフルエンザにみえるんだが)と原因としての風気(冷え)、宿食物誤、厨膳、毒薬、といったものですか。
[hukirdead] ふふむ
[hukirdead] 本当の病気だったら陰陽師は役に立たないなあ
[hukirdead] 薬関係だったら典薬寮か
[sf] 実際医師を呼んで投薬治療している記録が残ってますね
[sf] 朴(モクレン科。樹皮を漢方薬にした)とかね。
[sf] あとは湯で体を温める
[sf] 温泉にいったりも。
[sf] 典薬頭の作った薬を服用したというのもありますな
[sf] 紅雪という薬らしい。謎。
[hukirdead] ほほう
[hukirdead] 異界に生えている薬草が原料、という発展ができますね
[sf] 基本的に史実の陰陽師は、こういった場合には「その治療を行なうことの正しさ」を占いにより担保する役割なのですなあ
[sf] 現代で紅雪ってと、雪の上に藻類が繁殖して赤くなる現象を指してますが、白の上に真っ赤ってのは、なかなかファンタジーをそそる情景ですな
[sf] 赤潮みたいなもんですね
[hukirdead] 赤潮じゃあ風情がないですねえ
[sf] つーか原因生物は赤潮の仲間か
[sf] まあ、早春の山の上でしか取れないとか、そんなふうに考えると
[sf] なかなかステキ
[sf] 山上他界ですな
[hukirdead] 「ちょっとした話」として書くには規模が大きいですけど
[sf] まあ取って帰ってくる話とかは、ちょっとした話になりますかね。
[sf] 助けたい人が居る。とか
[hukirdead] ああ、そうか
[hukirdead] で、困難というかイベントを一つくらい組み込めば良い感じかな
[hukirdead] 狐の類に化かされる、とか
[sf] なだれとか、滑落とか、吹き溜りに落ちるとか(大ピンチだ)
[sf] 道を誤るというのは危険なんで、化かされるのはいいですな
[hukirdead] ああ、何かいろいろと書けそうな気がしますよ
[hukirdead] ここらへんのパターンを何種類か用意しておくといいかもしれません
[sf] ですねー
[sf] なお陰陽師は純粋な病気には役に立てませんが、験者の読経は併用されることもあったそうです。医療に追加してですけど。
[hukirdead] といったところで、今日はねるです
[hukirdead] ういー
[sf] おつー
01:56:06 ! hukirdead ("合掌")
[sf] 宋国の医僧から医薬を購入して、それを使用していいかを陰陽師に占わせる。なんて事例もありますな。
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09:00:00 ! kataribe ("auto down")
09:02:42 + kataribe(~kataribe@sv1.trpg.net) to #OM
2006/10/17 10:00:00
2006/10/17 10:00:01
10:00:49 + kata_cre(~kata@ns.cre.ne.jp) to #OM
2006/10/17 11:00:00
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2006/10/17 13:00:00
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21:11:48 + gombe(~gombe@ntkyto086013.kyto.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp) to #OM
21:13:07 ! gombe (Connection reset by peer)
21:13:50 + gombe(~gombe@ntkyto086013.kyto.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp) to #OM
2006/10/17 22:00:00
22:49:43 + hukirdead(~hukira@p2168-ipad11kobeminato.hyogo.ocn.ne.jp) to #OM
[sf] 今日の愉快さん
[sf] 藤原清廉という人物がおりました。
[sf] 今の伊賀のあたりでぶいぶいいわせていた猛者でございました
[sf] 公田を占拠して公民に働かせてえた米を納税せずに横領し
[sf] そうして溜め込んだ財産で官位を買って、さらに増長しておりました
[hukirdead] ほむ
[sf] そんな彼の前に立ちふさがったのが新しい大和の国司、藤原輔公。道長の家司をも勉めるやり手でございます。
[sf] 口約束でごまかしたりして払おうとしない、ぜんぜん清廉でない藤原清廉。
2006/10/17 23:00:00
[sf] そんな彼を小部屋に招き入れ、部屋の中に五匹の獣を放つと、あら不思議。
[sf] 恐怖に脅え納税を承諾したのでありました。
[sf] ちなみにネコでした。
[hukirdead] がーん
[gombe] ぬは
[hukirdead] いや、きっとその猫は式神か何かに違いない
[gombe] 当時は舶来の未知の獣なんでしたっけ?
[hukirdead] で、その清廉は何者かに憑かれていたんだ(曲解
[hukirdead] いあ、猫は普通に飼われていた模様
[sf] http://consul.mz-style.com/item/517 http://consul.mz-style.com/item/522 あたりに面白おかしく紹介してあるな
[gombe] ほむw
[sf] 前世はネズミに違いない、などといわれたのでありました
[hukirdead] ふはは
[sf] 当時の服であればネコを懐に入れてというのも可能なんだな
[gombe] 読んだw
[gombe] なるほど、単に恐怖症だったのかw
23:09:58 ! gombe ("Leaving...")
[sf] 息子は所領寄進目録なんか残ってるらしく有名な藤原実遠。北面の武士でもあったのかしらん。
[sf] そしてさらに子の後藤実基が屋島で拠点を焼き払ったり那須与一を推挙したと。ふむふむ。
[sf] 藤原実遠f
[sf] は同名異人の可能性が有る
[hukirdead] 藤原氏はでかすぎますのう
2006/10/18 00:00:00 end