#HA21 今年の過去ログ | 語り部IRC情報 | 2009-07-11 の他の公開チャンネル全リスト | #HA21
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霞ヶ池の闇
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2009/07/11 00:00:00
[Hisasi] #だが、中年の男は頑として変えなかった。
[Hisasi] #蘇芳さんいたらここに銀ちゃんもいるってことで
[Hisasi] 男:「ああ、一人として逃すな……絶対に」
[Hisasi] #その目は既に、狂気にかられていた
[Hisasi] 中年:「…………」
[Hisasi] #もはや、自らが信じていたものもは無く
[Hisasi] #ただ、どうにもならない時代の流れに押し流されてしまうのか
[Hisasi] #しがみつくことに、もう意味は無いのかもしれない
[Hisasi] 中年:「……」>すらりと音も無く刀を抜いた
[Hisasi] #戦うことも望まれていない、その存在すら意味を失った自らに残ったもの
[Hisasi] #握り締めた刀
[Hisasi] #ただそれのみが
[Hisasi] 男:「ものども、往くぞ」
[Hisasi] #ならず者達の掛け声が響く
[Hisasi] 中年:「…………(これが、残された道、か?)」
[Hisasi] #答えはない
[Hisasi] #疑問に答えはないまま
[Hisasi] #この日、反政府朱の会により、商家は一家使用人皆殺し、私財を奪われた
00:20:50 + MOTOI(~MOTOI@219-117-185-245.cnc.jp) to #HA21
[Hisasi] #もはや理想も誇りもない、暴徒の衆と化していた。
[Hisasi] ----
00:54:55 ! H_Aoi ("まぶたが落下")
2009/07/11 01:00:00
[Hisasi] そうそう、蘇芳さん。ログにあるようなダメダメな烏合の衆ということで>反政府なんちゃら
[Suo] あいさ、読みました
[Suo] 加われなかったのが残念orz
[Hisasi] 理想と現実がどんどん剥離していくんだぜ
[Hisasi] #じゃあ、襲撃終わった後のシーンで
[Suo] イイネイイネー
[Hisasi] #返り血であちこち血塗れ
[Hisasi] #悲鳴をあげて逃げる使用人らを切り捨てて
[Hisasi] 中年:「…………」
[Hisasi] #袴姿、たすき、その手に持った刀から血が滴ってる
[Hisasi] 中年:「佐上くん、奥の間の方は?」
[Hisasi] #もうあっちこっち死人だらけ
[Hisasi] #ならず者達は蔵のほうに金品を奪いに行っているようだ。
[Suo] 銀二:「今、斎川と山上が行っています。裏手の方はもう片付けて……どうしました?」
[Hisasi] 中里@中年:「いや……ならば、いい」
[Hisasi] #刀を振って血を拭い
[Suo] 銀二:「…………」
[Hisasi] #ゆっくりと鞘に収めた
[Hisasi] #その背中は、どこか痛々しいものを感じた
[Suo] #どうしたのかと言おうとして、言葉を飲み込む
[Hisasi] 中里:「……一旦合流しよう、長居は無用だ」
[Hisasi] #疑問は常に心にある
[Hisasi] #だが
[Suo] 銀二:「はっ」
[Hisasi] 中里:「……」
[Hisasi] #銀二より前から反政府組織に参加していた中里
[Hisasi] #剣の腕も立ち、下の者に気遣いのできる男だった。
[Hisasi] #何よりも武士であることを誇りに思っていた
[Hisasi] #だが
[Hisasi] 中里:「…………」>返り血を浴びたまま、奥の同胞達の下へと走る
[Hisasi] #その背には、迷いが見え隠れしていた
[Suo] 銀二:(ここ暫くの中里さんの様子は何か変だ。……いや、武士(もののふ)が武士として生きられなくなったこの時代ならば致し方の無いことか……)
[Hisasi] #そして、浅ましく金品の包みを抱えた者達と共に引き上げていく
[Hisasi] #皆殺し、男達が去った後は無人
[Hisasi] 中里:「……皆、ご苦労だった」
[Suo] 銀二:「……」
[Suo] #中里の言葉に一礼する
[Hisasi] 藤木@頭領:「良くやってくれた、良くやってくれたぞ。これで、準備を整えられる……見ていろ……」
[Hisasi] #中里の旧知であり、団を率いている男。
[Hisasi] #政府を憎み、武士としての全てを否定した者全てに敵意を抱いていた男
[Suo] #ちらりと中里に目を向け、それから藤木に目を向ける。
[Hisasi] #始めは、中里同様、武士としての誇りをもっていたはず、だった。
[Hisasi] 中里:「…………」>唇を噛み締めて、目を伏せた
[Hisasi] #あとで、二人で話をするといいよ。
[Hisasi] 中里:「……血を落としてきます、刀の手入れも」
[Hisasi] #そして、一人。輪から離れていく
[Hisasi] #後を追いますか?
[Suo] #中里の面に浮かぶのは苦悩の相、藤木の目に宿るのは狂気の色
[Suo] 銀二:「……」
[Suo] #中里の後を追う
[Hisasi] #己の行く道の閉塞感
[Hisasi] #もはや先のない世で
[Hisasi] #藤木は心を病み、中里は苦しみつつも道を定められず
[Hisasi] #それは徒党を組んでの凶行へと転がり落ちていく
01:19:39 + gombeLOG(~username@ntkyto177027.kyto.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp) to #HA21
[Hisasi] #そして少し離れた位置、開けた場所で
[Hisasi] #木にもたれかかるように中里が座っている。
[Suo] 銀二:「……中里さん!」
[Hisasi] 中里:「佐上くんじゃないか、どうしたんだい?」
[Hisasi] #穏やかに笑う姿は、つい先ほど切り込み隊長として鬼気迫る顔で斬り捨てていった様子とはまるで違っていて
[Suo] 銀二:「いや、中里さんこそ……最近、どうしたんですか?」
[Hisasi] 中里:「……最近、か。そうだな、いや……君も、薄々察しているんじゃないのかな」
[Hisasi] #疲れたような笑い
[Hisasi] #ちょっとずきりときますね
[Suo] 銀二:「…………!」
[Hisasi] 中里:「……君だけじゃない、僕も、他の者達も……感じていることだよ」
[Hisasi] #ぷつり、と。傍らに生えた草を摘んで離す
[Hisasi] #はらはらと、風にのって
[Hisasi] #飛んでゆく
[Suo] 銀二:「いや……けれども、我々の行動は理想のための……」
[Suo] #本当か?
[Hisasi] 中里:「…………理想とは、なんだったんだろうね」
[Suo] 銀二:「武士が武士として生きていける世を再び……」
[Hisasi] 中里:「……その世を、誰が望むだろう」
[Hisasi] 中里:「僕達以外に」
[Suo] 銀二:「…………」
[Suo] #しかし、世は新政府を支持した
[Hisasi] 中里:「戦わず江戸を明け渡したこと……これを悔やむ者は多い、僕だって悔しかった、だが、戦うべきであったのか?」
[Suo] 銀二:「しかし……!」
[Hisasi] #ぷつり、と。草をちぎってまた風に流す
[Suo] #反論しようとする。だが言葉が続かない
[Hisasi] 中里:「…………武士とは、なんだったのか。今更のように思うよ」
[Hisasi] 中里:「武士とは刀を取り、戦い、主君に使える者。だが……今の僕達は何に仕えているのだろう」
[Hisasi] #というか、もう将軍さんは大政奉還しちゃったしー、大名さんだってあれだしー
[Suo] 銀二:「それは……大義に……我々は、大義のために……」
[Suo] #狂気に心を蝕まれた藤木の言葉。だが、大義とは何だ?
[Hisasi] 中里:「……藤木は、本当はああじゃなかった……」
[Suo] 銀二:「……え?」
[Hisasi] 中里:「本当に、誇れる武士の心を持った……本当のもののふだった」
[Hisasi] #ぷつり、と。草を千切って
[Hisasi] 中里:「鳥羽伏見……僕と藤木も幕府軍として……共に戦った」
[Hisasi] 中里:「……激しい戦いだったよ、ばたばたとついさっきまで話して声を掛け合った仲間が撃たれ、また斬られて倒れていった」
[Suo] 銀二:「…………」
[Hisasi] 中里:「……僕と藤木がいた隊は、僕達以外全滅だった……ほうほうの体で大阪城へと逃れて、だが」
[Hisasi] 中里:「……そこにはもう将軍さまはいなかったんだよ。既に船で江戸へと向かった後だった」
[Hisasi] #先に将軍にげちゃったんですね
[Hisasi] #仲間全滅、必死で逃げて立て直そうとしたとこに
[Suo] 銀二:「…………」
[Hisasi] 中里:「武士として恥じない戦いをしたかった、血の雨が降ろうと己を貫き通したかった……だが、その想いすら、何一つ伝わりはしなかったんだよ」
[Hisasi] 中里:「いや、もとより……勝つことすら望まれていなかったのかもしれない」
[Hisasi] #疲れたように、笑う
[Hisasi] #絶望的な戦い、主君は自分達を残して逃げ、大儀すら見失い
[Suo] 銀二:「…………」
[Suo] #返す言葉が見つからない
[Suo] 銀二:「そんな……」
[Hisasi] 中里:「だが……僕はたとえ何を失っても、存在すら許されなくとも、この体が動く最期まで武士でいたい。それが……信じた姿とかけ離れてしまっていても」
[Hisasi] 中里:「だが、迷っている。本当に正しいのか、藤木を止めるべきなのか、自分は変わってゆく世から目を逸らしているだけなのかもしれない」
[Hisasi] 中里:「……情けないね、君達を率いる立場だというのに」
[Suo] 銀二:「…………」
[Suo] #自分も大体は同じだった
[Hisasi] 中里:「……佐上くん、君は……どうありたかった?」
[Hisasi] #ぽつりと、空を見上げながら
[Suo] 銀二:「私は……」
[Suo] #何かを言おうとするが、言葉が続かない
[Suo] #大義のためと言いつつ、その実、何も無かったことに改めて気付く
[Hisasi] 中里:「……刀を捨て、戦いを捨て、政府に与するべきだったのだろうか。己の信じたものはなんだったんだろうか」
[Hisasi] 中里:「今は……それが酷く苦しい」
[Hisasi] #目を伏せた
[Hisasi] #髷を斬らず、和装のまま、装いもかつての武士のそのままで
[Hisasi] #銀ちゃんは面倒だからもう洋装にしてるってことで
[Suo] 銀二:「…………」
[Hisasi] 中里:「死ぬことは怖くは無いんだ」
[Suo] 銀二:「…………」
[Hisasi] 中里:「……ただ、このまま……何もかも失ってしまうのは、耐えられない」
[Hisasi] #焦燥感が募ってくる
[Hisasi] #どこへ行けばいいのか、なにを信じればいいのか
[Hisasi] #銀二や中里だけではない、他の者達も
[Hisasi] #先の見えない焦りを感じている
[Hisasi] #そして、藤木のように狂気に囚われて行く者
[Hisasi] #自暴自棄な賊へと堕ちていくもの
[Hisasi] 中里:「……すまない、妙な話をしてしまったね」
[Hisasi] #立ち上がって
[Suo] 銀二:「いえ……お休みのところ、申し訳ありませんでした」
[Hisasi] 中里:「いいんだよ」
[Hisasi] #笑って
[Hisasi] #その顔は普段の穏やかな中里の顔で
[Hisasi] 中里:「……佐上くん、君は……まだ、やり直せる」
[Hisasi] #きゅっと眉根をよせて真剣な目になる
[Suo] 銀二:「……え?」
[Hisasi] 中里:「僕や藤木は……もう逃れられない袋小路に入り込んでしまった、だが……君は若い、これから……また道を見出せる」
[Suo] 銀二:「…………」
[Suo] 銀二:「けれども……けれども、私も武士として……」
[Hisasi] 中里:「…………」>ぽん、と肩に手を置いて
[Hisasi] #でも、その先に続く道は無い
[Suo] 銀二:「…………」
[Hisasi] 中里:「……君なら、やり直せるんだ」
[Hisasi] #自分はもうやり直せないから
[Suo] 銀二:「…………」
[Suo] 銀二:「私だって……武士が生きられる世のために……」
[Suo] #だが、そんなものは誰が望んでいる?
[Hisasi] 中里:「…………」
[Hisasi] #誰も望んでいないんだよ
[Hisasi] #望まれていないから、変わってゆく
[Hisasi] 中里:「戻ろう、佐上くん」
[Hisasi] #すっと、手を離して
[Suo] 銀二:「……はい」
[Hisasi] #戻ってゆく
[Hisasi] #目の前の背中は、少し小さく見えた。
2009/07/11 02:00:00
[Hisasi] #こんな感じで
[Hisasi] #想ったより中里さんにはまってしまった(久志さんにはよくあること)
[ToyoX200] #よくあること
[gombeLOG] #よくあること
[Hisasi] #まあ死ぬんですけどね
[gombeLOG] #ですよねー
[Hisasi] #瀕死の銀ちゃんの目の前で死にます^^
[gombeLOG] #死亡フラグです、先輩
[Suo] #そんなこんなで今の銀二の性格が形成されることに
[Suo] #ぎんじ:(ワシは空気、エゲレス語でエアー)
[Hisasi] だってもうどうにもならないんだもの、しょうがないんだ(エアー
[Hisasi] この頃のどうしようもない感から
[Hisasi] 余裕があったら一度目の襲撃と行きたいけれど。
[Suo] #遠景:倫ちゃんと互角に渡り合うイゾベル。性的な意味で。足元には倒れ伏すアイリーン1号と2号
[Hisasi] ----
[Hisasi] #夕暮れ時
[Hisasi] #ある薬局の前にて
[Hisasi] ゆゑ:「…………」>顔をあげた
[Hisasi] #ぽつり
[Hisasi] #雨粒が頬に落ちた
[Hisasi] ゆゑ:「……雨」
[Hisasi] #傘を借りなければいけないな、と
[Hisasi] #真佐子さまがお風邪を引いてしまう
[Hisasi] #店の前に立って用事が済むのを待ちながら。
[Hisasi] #一方その頃。
[Hisasi] #藤木に呼び出された銀ちゃん
[Hisasi] 藤木:「きたな、佐上」
[Suo] 銀二:「はい……」
[Hisasi] #その目は狂気に片足をつっこんでしまっている
[Hisasi] 藤木:「……お前にやってもらうことがある」
[Hisasi] #で、二枚の紙。一枚は妙齢の女性、もう一枚は気の強そうな少女
[Hisasi] #いうまでもなく真佐子さまとゆゑたんです
[Suo] 銀二:「女……」
02:11:10 ! MOTOI ("だから僕たちみんな、野球場へ行こう")
[Suo] #逃げる者を斬ったことは一度ならずあった。だが、女を斬ったことはなかった
[Hisasi] 藤木:「……この女、圷真佐子……今は本郷真佐子と名乗っているが、この女とそのお付の娘、この二人が以前から倒幕、政府軍へ武器の調達を行っていたらしい」
[Hisasi] #血走った目、激しい敵意
[Suo] 銀二:「それで……」
[Hisasi] 藤木:「斬れ」
[Hisasi] #一言
[Suo] 銀二:「……!」
[Hisasi] #だが、一回目は失敗します。二回目に旦那狙う時に
[Hisasi] 藤木:「女といえど、この女が調達してきた武器弾薬でどれほどの同胞の命が失われてきたか」
[Suo] 銀二:「……」
[Hisasi] 藤木:「護衛にお付の娘がついているというが、まだ小娘だ、お前の腕ならば造作もない相手」
[Suo] 銀二:「…………」
[Hisasi] 藤木:「この女、医師として定期的に薬の材料を買い付けに輩を連れて外出しているらしい、人目に付かぬよう共々抹殺せよ」
[Suo] 銀二:「……しかし」
[Hisasi] #じろりと銀ちゃんを見て
[Suo] 銀二:「…………」
[Hisasi] 藤木:「この女は、我々の生きる時代を壊し、同胞を踏みにじった。決して許されぬ」
[Suo] 銀二:「…………」
[Hisasi] 藤木:「これが、女が通う薬局付近の地図だ」
[Hisasi] #人相書きと一緒に銀二の手に握らせる
[Suo] 銀二:「…………」
[Hisasi] 藤木:「あやつは政府軍の本郷の妻でもある、暗殺成功の後に我らが名乗りを上げ一斉にやつらを叩く」
[Hisasi] 藤木:「やれるな?」
[Suo] 銀二:「…………はい」
[Hisasi] 藤木:「よし」
[Suo] #暫しの沈黙の後、小さく言葉を返した
[Hisasi] #満足げに笑った、もはや半分は取り込まれた狂気の中で
[Hisasi] #では、
[Hisasi] #日も落ちかけた、黄昏時。
[Hisasi] #夕焼け色から薄紫へそして闇へと変わりつつある時刻
[Suo] 銀二:(…………)
[Hisasi] #霧のように冷たい雨が降っている
[Hisasi] #もやが包むように
[Hisasi] #あたりに人の姿は無い
[Hisasi] #そして、店をでた二人がもうすぐ通りかかるであろうことは、確かな情報で
[Suo] #霧雨の中、二人を待つ
[Hisasi] #そして、
[Hisasi] #うっすら霧に煙る中、番傘を差して歩く二人の女
[Hisasi] #両手に包みを抱えた女と、両手で傘を持って女が濡れないように気を配る少女の姿
[Suo] 銀二:(あの二人か……)
[Hisasi] #着物姿の女と、男の?洋装に腰に小太刀を下げた小柄な少女
[Suo] #鯉口を切り、いつでも刀を抜けるように
[Hisasi] 真佐子:「ゆゑ、私は大丈夫です。貴方が濡れてしまいますよ?」
[Hisasi] ゆゑ:「でも、真佐子さま…えtn」
[Suo] #だが、若くして死んだ母や流行病でこの世を去った妹の顔が脳裏を過ぎる
[Hisasi] #気遣うように見上げる少女、微笑む女
[Hisasi] #近づいてくるぜ
[Suo] #二人が近づいて来た辺りでバッと躍り出よう
[Hisasi] #おうけぇ、
[Suo] 銀二:「覚悟ッ!!」
[Hisasi] #二人が歩いていくと、不意に目の前に現れる姿
[Hisasi] 真佐子:「!」
[Hisasi] ゆゑ:「なっ!」
[Hisasi] #では、斬りつけようとした時、目の前に傘が投げつけられます。
[Suo] #霧雨の中、僅かな光に照らされてぬらりと光る白刃
[Hisasi] ゆゑ:「真佐子さま!下がってください!!」
[Hisasi] #ぎらりと、抜き放たれた刃。
[Suo] 銀二:「本郷真佐子!その命、貰っ……っぷ」
[Hisasi] #ゆゑの鋭い声が響き、
[Suo] #顔面に傘がクリーンヒット
[Hisasi] #銀ちゃんの目の前に傘がぶんなげられた
[Hisasi] #しまらねえw
[Hisasi] ゆゑ:「この狼藉者め!」
[Hisasi] #しゅっと、小太刀を抜いて。
[Hisasi] #構えた
[Suo] 銀二:「そこを退けっ!!」
[Hisasi] ゆゑ:「退かぬ!我が主に仇なす者は許さん!」
[Suo] #傘を投げ捨てて斬りかかる。傘が鼻にぶつかった衝撃で鼻血が一筋
[Suo] #まったくしまらない
[Hisasi] #構えた姿は、小柄な少女に不似合いなほどにしっかりとしていて
[Hisasi] #持ってるの小太刀だけど小柄だから割と普通に見えます。
[Hisasi] #シリアスなのになさけねえなw
[Hisasi] #ここはガチで斬りあってもらおうか
[Suo] 銀二:「退けぇっ!!」
[Hisasi] #小娘だと思ったら予想以上に腕が立つのに驚け
[Suo] #ちと手傷を負わせて戦意を喪失させてやろうとしたが
[Hisasi] ゆゑ:「退くのは、貴様の方だ!!」
[Hisasi] #じゃあ、動かないなら斬りかかるぜ!
[Hisasi] #飛んだ
[Suo] #叫びながら、一太刀浴びせる
[Hisasi] ゆゑ:「……っ!!」>がしぃ!
[Hisasi] #受け止めた!(ちょとずしりときたけど
[Hisasi] #そして、鍔迫り合いして、間合いを取った
[Suo] 銀二:「……やるな!」
[Hisasi] ゆゑ:「…………く」>腕にずしりときてるけど、退かないぜ
[Hisasi] #きっと睨んだ
[Hisasi] #この一撃で悟った、この娘なかなかやる
[Suo] #こんな時代でなければ、強者に出会えたことを純粋に喜ぶことが出来たであろうに
[Suo] 銀二:「へへ……」
[Suo] #笑みを浮かべる
[Hisasi] ゆゑ:「…………お前、何者」>ゆっくりと切っ先をあげて
[Hisasi] #構える
[Hisasi] #こんなに腕が立つ奴は隊の中でも殆どいないぜ
[Suo] 銀二:「朱の会、佐上銀二」
[Hisasi] ゆゑ:「……なに!」
[Suo] #すっと構える
[Hisasi] #あの狼藉者集団か!
[Hisasi] ゆゑ:「なるほど……貴様を斬ることになんら迷いは無い」
[Hisasi] #ちゃきっと
[Hisasi] 真佐子:「ゆゑ……」
[Hisasi] #ぎらっと睨みつけて
[Suo] 銀二:「なればこそ……」
[Suo] #睨み返す。口元には笑みが浮かぶ
[Hisasi] ゆゑ:「武士を穢す狼藉者共め……(ぎりっ)」
[Hisasi] ゆゑ:「はっ!」
[Hisasi] #今度はこっちが飛び込んでいくぜ
[Suo] 銀二:「それはこちらの台詞だ!」
[Hisasi] #受けても流してもよし
[Hisasi] #太刀筋は非常に鋭くスピードもあるけど、いかんせん力の関係で重さに欠ける
[gombeLOG] #愛でて良し食べてよし
[Suo] #流した。でもちょっとだけ切っ先が掠って袖がちょっとだけ切れた
[Hisasi] #体が小さいから仕方ないといえばしかたない
[Suo] #ドロッセルお嬢様!
[Hisasi] ゆゑ:「……くっ」
[Hisasi] #流された、というか半ば弾かれた
[Hisasi] #全力の一撃だったのに
[Suo] 銀二:「女だと思ったのに、やるなァ……へへ、そう来なくっちゃあ」
[Hisasi] ゆゑ:「…………(こいつ、強い)」
[Hisasi] ゆゑ:「これほどの腕を持ちながら……」
[Hisasi] #で、斬りあいしている時、自分が充足してるのを感じる銀二
[Hisasi] #これが武士だ
[Hisasi] ゆゑ:「ならば……全力を持って……貴様を討つ」
[Hisasi] #つぎの銀ちゃんの見せ場の当たりで人が来て逃亡って感じでどうよ
[Suo] 銀二:「せぃッ!!」
[Suo] #全身全霊を込めて打ちかかるぜ
[Hisasi] ゆゑ:「させる……かっ!!」
[Hisasi] #受け流そうとして、微妙に力が足りず押されてる
[Hisasi] 真佐子:「ゆゑ!!」
[Hisasi] #堪らずバックステップで退いたところに
[Hisasi] #声が響く、
[Hisasi] 声:「どうした!」 声:「なにがおきている!」
[Suo] 銀二:「ちっ!」
[Suo] 銀二:「女!命拾いしたなっ!!」
[Hisasi] ゆゑ:「のがす……かっ(腕が痺れてる」
[Hisasi] 真佐子:「ゆゑ!」
[Hisasi] #ゆゑの体を支える真佐子、近づいてくる巡回
[Hisasi] #激しくなってくる雨
[Hisasi] #その場を後にした銀二
[Hisasi] #だが、気持ちはなぜか晴れていた。
[Hisasi] #女を殺さずに済んだことか、それともツワモノとの戦いに充足したのか
[Hisasi] ゆゑ:「…………おのれ」
[Hisasi] 真佐子:「ゆゑ、腕を」
[Hisasi] #衝撃で少し内出血とかしてる腕をさすって
[Hisasi] ゆゑ:「……あの者、真佐子さまのお命を」
[Hisasi] 真佐子:「もとより、覚悟の上です……ありがとう、ゆゑ」
[Hisasi] #頭を撫でて
[Hisasi] ゆゑ:「……はい」
[Hisasi] #あの男、強かった
[Hisasi] #腕が立つと思っていた自分の自信をぶち砕いていった
[Hisasi] ゆゑ:「あの男…………次は、無い」
[Hisasi] #ぎりっと
02:47:16 fukaGuten -> fukaWork
[Suo] ------
[Hisasi] おつきあいありがとー
[Suo] いえいえ、こちらこそー
[Suo] #そして場面は変わり、銀二サイドをちょっとだけ
[Suo] 銀二:(ここまで来れば……もう大丈夫だな)
[Suo] #来た道を振り返る
[Hisasi] #追っ手は無い
[Suo] #いつの間にか雨は上がり、雲の切れ間から銀色の月が顔を出していた
[Suo] #土の匂いと草木の匂いの混じった冷たい空気が辺りに漂う
[Suo] 銀二:「あの女……」
[Hisasi] #受け流した一撃、細腕からは想像も出来ないほどに鋭い剣筋でした
[Suo] 銀二:「ああ、こんな時代でなけりゃあなァ……」
[Suo] #呟き、白々と光る月を見上げる
[Suo] 銀二:「……帰るか」
[Suo] -------
[Suo] とまぁ、こんな感じで
[Hisasi] うい
[Suo] ありがとうございましたー
[Hisasi] とりあえず、蝦夷攻めの前あたりの時間軸で>ゆゑたんは真佐子さまを失ってから軍に身を投じて蝦夷で斬りまくります
[Hisasi] #とりあえず、失敗の報告をうけたら藤木は怒りますが。次の暗殺計画へと移る事になるでしょう
[Hisasi] 中里:「……佐上くん」
[Hisasi] #ふと、声を掛けられた。
02:56:05 ! gombeLOG ("Leaving..")
[Suo] 銀二:「はい」
[Hisasi] #銀二の顔を見て
[Hisasi] 中里:「いや……なんだか随分いい顔をしていたから」
[Hisasi] #暗殺の仕事をしようとしたことは知っている
[Hisasi] #失敗したとはいえ、心苦しいものだったと思って宝
[Suo] 銀二:「ああ……ちょっと、こんな時代で無ければなって思っただけで……」
[Hisasi] #それが何故かいい顔をしている
[Hisasi] 中里:「…………時代、か」
[Suo] #失敗したことも知っているだろう
2009/07/11 03:00:00
[Hisasi] 中里:「……望んだ時代は、過ぎた時にしかないものかもしれないよ」
[Hisasi] 中里:「だが、君が心苦しい思いをしないで済んだのは、幸いだよ」
[Hisasi] #次は本郷夫妻共々襲撃ですよ、
[Hisasi] #もうあちこち手を回し始めてるらしい<藤木
[Suo] 銀二:「このまま……二度目は無ければ、とも思いますがね」
[Hisasi] #次は襲撃&銀ちゃん瀕死→吸血鬼化で
[Suo] #次は手にかけなければならないだろう
[Hisasi] #ゆゑたんギアスのニーナ張りにぶち壊れてくれるだろう
[Hisasi] 中里:「…………よい縁に、会えたのかもしれないね」
[Hisasi] #だが、次ぎに合う時には殺し合い
[Suo] 銀二:「うーん……」
[Hisasi] 中里:「だが、次は」
[Hisasi] #殺し合い
[Hisasi] 中里:「因果だね(苦笑して)」
[Suo] 銀二:「まったくですね……」
[Suo] #という辺りでフェードアウト
[Hisasi] #そしてきゅっと表情を固くして
[Hisasi] 中里:「だが、残念だけど。近いうちに……そうなるよ」
[Hisasi] #意味深だった
[Suo] 銀二:「…………」
[Hisasi] #本郷夫妻襲撃はもう上の話し合いで決まった
[Hisasi] #このまま狂気に駆られてゆくよりは、全身全霊、勝てぬと知っても戦う道を選んだ
[Hisasi] 中里:「……考えておいてほしい、佐上くん」
[Hisasi] 中里:「君は……まだ引き返せる」
[Hisasi] #頭に締めた鉢巻、その下から覗く眼光がするどく銀二を捕らえた
[Suo] 銀二:「…………」
[Hisasi] 中里:「答えは僕にくれればいい、その時は……僕がなんとかしてみせるから」
[Hisasi] #やり直したいなら、引き返したいなら、君だけでも逃してあげるよ
[Hisasi] #そう、目が告げていた。
[Hisasi] #そして、悟った
[Hisasi] #このひとは死ぬ気だ
[Suo] 銀二:「…………」
[Hisasi] 中里:「じゃあ、僕は戻るよ」
[Hisasi] #で、笑って
[Hisasi] #死を覚悟して、それを受け入れた笑いだった
[Hisasi] #そして、背を向けて戻ってゆく
[Suo] 銀二:「……え?あ、お疲れ様です」
[Hisasi] 中里:「僕は、藤木を連れて行く。君は……付き合うことはないんだよ」
[Hisasi] #連れて行く=連れて逝く
[Suo] 銀二:「……中里さん?」
[Suo] #嫌な予感がした
[Hisasi] 中里:「なんだい?」
[Hisasi] #振り向いた
[Hisasi] #なんだかそのまま逝っちゃいそうな気がしたんだ
[Hisasi] #その覚悟を、感じつつ
[Hisasi] 中里:(穏やかな顔で笑った)
[Hisasi] #全部察しているかのように
[Hisasi] #そしてまた背を向けて立ち去ってゆく
[Suo] 銀二:「…………」
[Hisasi] #自分はどうするべきなのか
[Hisasi] #どうしたかったのか
[Suo] 銀二:「ここまで来て……おれだけ引き返せるかよ」
[Hisasi] #引き返せなかった
[Hisasi] #そして、全ての者の運命が流れ始めるのだった
[Hisasi] -----
[Hisasi] よーし、盛り上がってきた。
[Hisasi] 中里さんが惜しくなったけど久志さんはばっさり殺る
[Suo] さすが久志さん、容赦ないぜ
[Hisasi] 銀ちゃんの目の前でばっさり
[Suo] ぎゃあ
[Hisasi] これで、よかったんだ……
[Hisasi] そして藤木も既に斬られて死んでいる
[Hisasi] せめて一太刀、と。本郷に斬りかかろうとしたときに間に真佐子さまが
[Suo] ぶっすり
[Hisasi] ぐっさり斬られつつも、まっつぐな目で見返してあげます
03:47:09 + NaggyFish(~naggyfish@p022bc3.fkoknt01.ap.so-net.ne.jp) to #HA21
2009/07/11 04:00:00
04:05:52 ! Hisasi ("ドラクエまであとすこし")
04:06:46 ! Suo ("嘘をつくのは疲れる……")
04:10:10 fukaWork -> fukaFuton
2009/07/11 05:00:00
05:25:05 NaggyFish -> MesiNaggy
05:49:12 MesiNaggy -> NaggyFish
2009/07/11 06:00:00
2009/07/11 07:00:00
2009/07/11 08:00:00
08:39:20 fukaFuton -> fukaWork
2009/07/11 09:00:00
09:00:00 ! kataribe ("auto down")
09:00:54 + kataribe(~kataribe@sv1.trpg.net) to #HA21
2009/07/11 10:00:00
2009/07/11 10:00:01
10:00:36 + kata_cre(~kata@ns.cre.ne.jp) to #HA21
10:30:35 ! NaggyFish ("でかけー")
2009/07/11 11:00:00
2009/07/11 12:00:00
2009/07/11 13:00:00
13:03:53 + NaggyFish(~naggyfish@p022bc3.fkoknt01.ap.so-net.ne.jp) to #HA21
13:43:02 fukaWork -> fukaFuton
2009/07/11 14:00:00
2009/07/11 15:00:00
2009/07/11 16:00:00
16:44:14 NaggyFish -> NaggyAway
2009/07/11 17:00:00
17:08:07 + miburo(~toukaen@i60-46-137-170.s02.a033.ap.plala.or.jp) to #HA21
2009/07/11 18:00:00
2009/07/11 19:00:00
2009/07/11 20:00:00
20:55:10 + Hisasi(~hisasi@115.CH575a.cyberhome.ne.jp) to #HA21
2009/07/11 21:00:00
2009/07/11 22:00:00
22:01:17 + mikeyama(~mikeyama@e4d250.BFL6.vectant.ne.jp) to #HA21
22:08:35 ! NaggyAway ("ねるん")
22:35:03 + H_Aoi(~chocoa@121-84-29-165.eonet.ne.jp) to #HA21
2009/07/11 23:00:00
2009/07/12 00:00:00 end
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