語り部IRCログ #KA-03 2009-03-02

創作TRPG企画語り部の汎用予備チャンネル。

過去ログを示すのにはHTML版の語り部IRCログ #KA-03 2009-03-02をご活用くださいませ。

2009/03/02 00:00:00
[gombeLOG] ----
[gombeLOG] ケーゲル:「ケーゲルです。ご報告が遅くなりました」
[gombeLOG] #第二次大戦期ドイツ
[gombeLOG] # http://hiki.kataribe.jp/HA06/?PrincessInTheCage
[gombeLOG] #ドイツ北部某市郊外、リュティンク邸にて
[gombeLOG] #電話に出ているのは、40代の研究者風の女性
[gombeLOG] #広めの室内は、壁中に真っ白な布がかけられたり、絨毯を取り除かれ無機質な床の上にやはり重厚なだけが取り柄のテーブルが置かれて、その上には指向性を持たせるフードが付けられた電気ランプが
[gombeLOG] #テーブルをはさんで置かれた2脚の椅子の片方に、書類やメモが乱雑に積まれた脇机を侍らせるように、疲れた様子で腰掛けながら、部屋の外から引かれてきた電話を使っている
[gombeLOG] ケーゲル:「レポートは並行してお送りしましたが……結果は思わしくありませんわ」
00:27:48 MOTOI -> MOTOIbath
[gombeLOG] ケーゲル:「協会の用意した適性検査では結果が出ないため、様々な質疑応答を行いましたが。……何か自覚はしているようです、それは催眠尋問の結果に出ております。しかし……ええ、どれも力の発現にはいたっておりません……その正体、それが本当なのかどうかも、掴めておりません」
00:34:41 ! meltdown ("皆様に「砂漠の風」があらんことを")
[gombeLOG] ケーゲル:「霊性の異能であれば、何かしらチャネルを開くきっかけが必要かも知れません。そうでなければむしろ催眠尋問に顕現してもおかしくありませんし」
[gombeLOG] ケーゲル:「……それは正攻法です。瞑想法はリラックスして疑念の無い精神が必要です。ただの小娘、然れども17歳の人間を相手には、国家への無垢なる忠誠心を期待するには手強すぎますわ」
[gombeLOG] ケーゲル:「……そうですね。おっしゃる通り、むしろきっかけやパワーソースを説明できないケースかも知れません。……ただ、“星見”がヒルデガルト・リュティンクの噂を肯定したからこそ、アーネンエルベが動いたのではありませんでしたか?」
00:45:17 MOTOIbath -> MOTOI
[gombeLOG] ケーゲル:「……え? いえ、もしそうであればむしろありがたいですが……移動ルートに? 可能であれば是非。はい……はい」
[gombeLOG] #その他事務的な話を処理しつつ、電話は終わった
[gombeLOG] ----
[gombeLOG] #一方その頃
[gombeLOG] オットー:「……?」
[gombeLOG] #中庭を巡回視察中の少佐が、離れのサンルームの方から何やら騒ぎが聞こえるのに気付く
[gombeLOG] オットー:(サンルームに入って)「何をしている」
[gombeLOG] 兵士:「は、少佐。失礼しました」
[Tihipon0] #サタデーナイトフィーバーを少々(違
[gombeLOG] #焦った様子で直立に戻る兵士が数名
[gombeLOG] #その真ん中には
[gombeLOG] ヒルダ:「…………」(バツが悪そうに立ち上がる)
[gombeLOG] #人の輪に囲まれて、ひっくり返ったのを起こしたと思しき観葉植物の鉢、床にこぼれた土、いくつかの箒やちりとり
[gombeLOG] オットー:「……」(室内を見渡して)
[gombeLOG] ヒルダ:(上目遣いに緊張した面持ちで)
[gombeLOG] #兵士たちも、持ち場を離れている者もいるのでお目玉を覚悟して緊張している
2009/03/02 01:00:00
[gombeLOG] オットー:「……状況は理解した。片付けろ。話は後で聞く」
[gombeLOG] 兵士たち:「はっ」
[gombeLOG] オットー:「(……やれやれ)」
[gombeLOG] #内心呆れ、かつ頭の痛い思いをしながら、兵士らがヒルダと鉢植えの後始末をするのを見張る
[gombeLOG] #やがてすっかり片付いた室内から、兵士を退出させて
[gombeLOG] ヒルダ:「……すみません。一人では鉢を動かせなくて……」
01:08:07 ! Luna ("そろそろ鍋の季節は終わりでしょうか")
01:08:25 ! MOTOI ("これからは弁当を作ろうと思う")
[gombeLOG] #兵士たちに頼んだら、何人かが機嫌良く手伝ってくれて、でもそのうちに鉢をひっくり返してしまって
[gombeLOG] ヒルダ:「……」(もじもじと言いにくそうに、怒られるかと思いながら)
01:09:19 ! Hisasi ("おいしくなってきたぜ")
[gombeLOG] オットー:「使用人との接触を制限しているのはこちらだ、多少は構わん。だが、こちらにも持ち場というものがある、あまりアテにされては困る」
[gombeLOG] ヒルダ:「ごめんなさい」
01:13:37 ! TOURUI ("なにが正しいのかがわからない")
[gombeLOG] オットー:「……」
[gombeLOG] #しゅんとしたヒルダを見やりながら
[gombeLOG] #しかし、最初の頃ほどの軍人へのおびえのようなものは無くなっていることは明らか
[gombeLOG] #もっともそれは兵士たちが彼女に甘いと言うことでもあるのだが、とも思いながら
[gombeLOG] オットー:「……この鉢植えは、もしや、全て君が世話をしているのかね」
01:17:57 ! Tihipon0 ("犬も歩けば死亡フラグ。")
01:18:12 arca -> arcaZzzzz
[gombeLOG] #室内を見渡せば、様々な観葉植物が活き活きとしている
[gombeLOG] ヒルダ:「はい。……もちろん、ゲオルグには随分手伝ってもらってますけど」
[gombeLOG] オットー:「ああ、庭師の」
[gombeLOG] ヒルダ:「昔、小さいときに……あの、もっと小さいときに、ゲオルグが言ってくれたんです。私が見に来た日は草花が手入れした通りに活き活きするんだ、と。……それ以来、私も好きになったんです」
[gombeLOG] ヒルダ:「……この姿になってからは、あまり庭に出してもらえなくなったので、父やゲオルグが室内用の鉢をたくさん揃えてくれるようになって」
[gombeLOG] #その結果がこれ、と
[gombeLOG] オットー:「大したものだ。なるほど、昼間はこの世話だけでも大変だろう」
[gombeLOG] オットー:「私の母も庭いじりが好きだから解る」
[gombeLOG] ヒルダ:「そう……ですか」
[gombeLOG] #ちょっと軍人さんとの共通の話題が出来た気がした
[gombeLOG] #はにかむように微笑む
[gombeLOG] オットー:「……」
[gombeLOG] #いかんいかん、と鬼将校の勤めを果たそうとするオットー
[gombeLOG] #実際にはかなり甘いというかリベラルな方だと思うが
[gombeLOG] オットー:「庭師の言ったのは、もしかすると君の異能の一端を示しているのかも知れないな」
[gombeLOG] ヒルダ:「……っ」(一転して顔がこわばる)
[gombeLOG] #触れてほしくない話題に急に振られた
[gombeLOG] オットー:「そう思ったことはないかね」
[gombeLOG] ヒルダ:「……ありません」
[gombeLOG] #本人的には、そこに関わりがあるとは思っても見なかった
[gombeLOG] オットー:「先日も言ったが。ひとつの“事実”には、観測する人間の数だけの“真実”がある。ひとつの力は、様々な現れ方をしていると考えて良い」
[gombeLOG] オットー:「私としては、そろそろ君自身が、自分の力のことを自覚する、認める、あるいは受け入れてくれると嬉しい。それは君自身のためでもある。少なくともケーゲル女史は、君には力があると断言するだろう。だからこそここにいるのだから」」
[gombeLOG] ヒルダ:「……」(ふと何かが気にかかったように顔を上げる)
[gombeLOG] #自分自身のため……? と
[gombeLOG] オットー:(はたとヒルダの顔を正面から見据えて)
[gombeLOG] オットー:「アーネンエルベは本来、親衛隊の管轄だ」
[gombeLOG] ヒルダ:「……!?」
[gombeLOG] #さっとヒルダの顔が青ざめる
[gombeLOG] #軍の最精鋭という側面と、情報部や秘密警察などを擁する暗部とを兼ね備えた、現政権の権力の具現化
[gombeLOG] オットー:「従来であれば、陸軍の我々が部隊を動員してまで協力することなどあり得ない。陸軍の命令系統という縦割り組織のさらに上から、絶対のものとして与えられた国家命令。それが、陸軍を承諾させ、私が特務に移ってまで女史に協力する、任務だ」
[gombeLOG] オットー:「その意味を、自覚してほしい。私が責任者であるうちに、何らかの成果が出てくれることを期待している」
[gombeLOG] ヒルダ:「……」(青ざめた顔で、視線が宙を泳ぐ)
[gombeLOG] オットー:(視線をそらせて、室内をゆっくり歩き始める)
[gombeLOG] #言葉の調子も変えて
[gombeLOG] オットー:「私は昨年までフランスにいた」
[gombeLOG] ヒルダ:「……? 占領軍、ですか……?」
[gombeLOG] オットー:「そうだ」
[gombeLOG] #うなずいておいて、足元に視線を落とす
[gombeLOG] オットー:「25年前を知る年配の軍人に言わせれば、フランス戦は小手調べのようなものだったそうだが……しかし、ここに比べれば遙かに地獄に近い」
2009/03/02 02:00:00
[gombeLOG] ヒルダ:(息を呑む気配)
[gombeLOG] オットー:「部下たちは、泥と硝煙と血にまみれることのない、市民を手にかけることもない、この任務を喜んでいる。だが戦況に変化があれば、我々は前線に戻ることになる」
[gombeLOG] オットー:「原隊復帰か、あるいは東部で赤熊を相手にすることになるかも知れん。いずれにせよ、そうなれば君とは二度と会うことはあるまい」
[gombeLOG] ヒルダ:「……」
[gombeLOG] #困惑と悲しみが錯綜するような表情
[gombeLOG] オットー:「……話が長くなった。(振り返って)君が協力的であれば、我々全てにとって大変喜ばしいことなのだ、と言うことを解ってもらえれば、それでよろしい。頑張りたまえ」
[gombeLOG] ヒルダ:「……」
[gombeLOG] ヒルダ:「…………少佐でなくなるのは……いやです」
[gombeLOG] オットー:「……」(意外な言葉を聞いて)
[gombeLOG] ヒルダ:「でも……私は」
[gombeLOG] #そこへ
[gombeLOG] ケーゲル:「少佐。……ヒルダ」
[gombeLOG] #二人それぞれへ声をかけながら、ケーゲル女史が登場
[gombeLOG] オットー:「これは女史」(姿勢を正して)
[gombeLOG] ケーゲル:「警備の人から、ここでヒルダが少佐に説教されていると」(面白がるような含み笑い)
[gombeLOG] オットー:「……多少長すぎましたか……彼女が協力的であれば、我々全てにとって大変喜ばしいことなのだ、と言う話をしておりました」
[gombeLOG] ヒルダ:「……」(二人の顔を窺っている)
[gombeLOG] ケーゲル:「その通りですね。……ところで、今晩の予定が決まりました。出かける用意を、早速始めてください」
[gombeLOG] オットー:「今晩??」
[gombeLOG] ヒルダ:(どきりとした顔で女史の言葉と成り行きを見守る)
[gombeLOG] オットー:「急な話ですね」
[gombeLOG] ケーゲル:「19時40分の列車で、“星見”がここの駅に立ち寄るそうです」
[gombeLOG] オットー:「……何ですって!?」
[gombeLOG] オットー:(思わず強くなる言葉を小さく抑えて)「アーネンエルベの最高機密ではありませんか」
[gombeLOG] ケーゲル:(頷いて)「ヒルダのことを、“視て”もらえることになりました。何かしらの指針が出来ることでしょう」
[gombeLOG] ヒルダ:「……っ」
[gombeLOG] ケーゲル:(にこやかに)「期待して良いですよ、ヒルダ」
[gombeLOG] オットー:「……」
[gombeLOG] #窓から差し込む夕暮れの気配に、ヒルダの不安げな表情が照らし出されて
[gombeLOG] ----
[gombeLOG] 今日はここまで
[gombeLOG] またも長丁場の専有を失礼
[gombeLOG] http://hiki.kataribe.jp/HA06/?PrincessInTheCage 更新。
2009/03/02 03:00:00
03:07:43 ! gombeLOG ("Leaving..")
03:15:30 ! Suo (EOF From client)
03:43:54 ! Saway ("See you...")
2009/03/02 04:00:00
04:02:04 + sf_tx2105(~sf@dhcp1.cre.ne.jp) to #KA-03
04:04:05 ! sf ("TRPG.NET CM: http://hiki.trpg.net/ http://hiki.cre.jp/ Wikiの追記・強化にもよろしければご協力下さい")
04:29:11 + sf(~sf@dhcp3.cre.ne.jp) to #KA-03
04:38:25 fukaGuten -> fukaNeoki
2009/03/02 05:00:00
2009/03/02 06:00:00
2009/03/02 07:00:00
07:51:43 ! SAIRU ("see you")
07:53:52 MorrisZZZ -> Morris
2009/03/02 08:00:00
08:33:53 fukaNeoki -> fukaWork
08:46:31 ! TK-Leana ("あしたもあさってもれあな")
08:50:49 mikeZzz -> mikeUniv
2009/03/02 09:00:00
09:00:12 ! kataribe ("auto down")
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16:00:17 MorrisAFK -> Morris
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2009/03/02 18:00:00
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2009/03/02 19:00:00
2009/03/02 20:00:00
20:19:29 + Saw(~UserID@203-165-236-212.rev.home.ne.jp) to #KA-03
20:29:24 Saw -> Sawdead
20:37:54 + SAIRU(~SAIRU@x198179.ppp.asahi-net.or.jp) to #KA-03
20:57:35 + Suo(~username@ppxi139.enth.cli.wbs.ne.jp) to #KA-03
2009/03/02 21:00:00
21:03:38 + CorDiaROM(~cordially@p220208163233.tcnet.ne.jp) to #KA-03
21:08:33 OTE -> OTE_mesi
21:13:29 + Hisasi(~hisasi@115.CH575a.cyberhome.ne.jp) to #KA-03
21:16:26 + TOURUI(~tourui@FNAfb-09p3-146.ppp11.odn.ad.jp) to #KA-03
21:35:12 Morris -> MorrisEAT
21:58:49 ! sf ("管理者CM: http://www.cre.jp/ 各種企画もどうぞ")
21:58:59 + sf(~sf@dhcp3.cre.ne.jp) to #KA-03
21:59:52 MorrisEAT -> Morris
2009/03/02 22:00:00
22:40:24 CorDiaROM -> CorDarui
22:44:08 fukaWork -> fukaFuton
22:55:28 arcaZzzzz -> arca
22:55:29 ! kurov (Connection reset by peer)
22:57:00 + Tihipon(~haiji40pe@softbank220054238145.bbtec.net) to #KA-03
22:57:03 + kurov(-kurov@219.66.235.252) to #KA-03
2009/03/02 23:00:00
23:08:39 ! meltdown ("皆様に「砂漠の風」があらんことを")
23:13:01 mikeyama -> mikeZzz
[arca] ソル君の続きをやります
[arca] どうでしょうか
[arca] どうでしょうかって言われてもだぁよね
[arca] やりましょうクロウさん
[kurov] はい。ねむけにたえてよくやります。
[arca] ---
[arca] ソルが目覚めた場所は学校の保健室の様な場所
[arca] そして見知らぬ白衣の女性が登場
[arca] http://kataribe.com/IRC/KA-02/2009/02/20090224.html#200000
[arca] コロ:「良く眠れましたか?」
[kurov] 反:「誰だよ、あんた。どこだ、ここ……楓姉!楓姉は!?」
[arca] コロ:「楓姉?…良くは分かりませんが、あの場で死んだのはアナタだけですよ」
[kurov] 反:(一瞬ほっとするが)「……死んだ……夢じゃなかったのか。……?どういうことだよ、死んだって。俺はまだ生きてるじゃないか。まさかここがあの世だとか?」
[arca] コロ:「いいえ、ここはあの世ではありません。ですがアナタは現代医学の示す死を迎えています……ゆっくり整理してお話ししましょう。お茶、いかがです?」(うふ
[arca] #徐に茶器を取り出す
[kurov] 反:「……」(ようやっとコロンバスのことをじっくり見た)
[arca] #一見は優しそうな人です
[arca] #よく見れば医者の様だ
[kurov] 反:「……俺はどうなったん……ですか」
[arca] コロ:「そうですね…自分の胸から腹辺りをご覧なさい」
[arca] #パジャマ姿ではあるが包帯などは巻かれていない様だ
23:53:24 Morris -> MorrisZZZ
[kurov] 反:(自分の体を見下ろし、切られたはずの位置を触る)
[arca] #そこには確かに傷跡があった。胸元からへそ下にかけてずいと
[arca] #フランケンシュタイン的傷
23:57:19 OTE_mesi -> OTE
[kurov] 反:(パジャマの前をはだけ痕を見る)「これ……」
2009/03/03 00:00:00 end